【浜松市】まるでミッドガル「バスターミナル」謎のモニュメント、作者は!?
浜松市の駅と直結している、「浜松駅バスターミナル」。主に、遠州鉄道バスが利用可能だが、京王バス東・ジェイアール東海バスなども利用され、早朝東京に向かう方々が並んでいる光景をよく目にする。そんなバスターミナル中心にそびえ立つ謎のモニュメント。いったいこれが何であるか、そして何の目的があるのか。誰もが気になったことがあるのではないでしょうか。
浜松駅バスターミナル中心にあるモニュメントその目的は……
こちらが浜松駅バスターミナル中心にそびえ立つ、謎のモニュメント。
誰もが「これは何だ」と思った方も多いハズ。中には、モニュメントというより、バスターミナルを制御する、機械や設備と考えた人もいるのかもしれません。
ところがこれ実は立派な「モニュメント」なのです。そしてこのモニュメントには名前がつけられており、その名前は「伸びゆく浜松」です。
伸びゆく浜松とは
浜松駅バスターミナルが完成したのは、1982年(昭和57年)11月1日 。それに遅れ、こちらのモニュメント「伸びゆく浜松」が完成したのは1984年(昭和59年)4月5日。
このモニュメントの目的は、市政70周年と人口50万人突破を記念して作られており、高さは20メートルほどある。
等間隔で節があり、たしかに空に伸びる「浜松」をイメージしていると言えるのかもしれません。
1984年の人口が50万人、そして現在は79万人となり「政令指定都市」にもなっている浜松市。このモニュメントの名前通り、浜松は確かに「伸びゆく浜松」なのです。
作者は「蓮田修吾郎」
このモニュメントの作者について、あまり触れられることがないが、モニュメント下には「蓮田修吾郎」と記されたプレートがある。
蓮田修吾郎は、石川県金沢市生まれの芸術家。浜松市というより金沢市にゆかりのある方だが、残念ながら2010年にこの世を去っている。
こちらにも「伸びゆく浜松」
実は「伸びゆく浜松」という作品はもう一つある。
原画・監修「ルイ・フランセン」による作品が、バスターミナルの地下壁画に飾られている。1983年12月完成で、こちらの名前も「伸びゆく浜松」。
ただし浜松市民に「伸びゆく浜松」と聞くと、モニュメントでもなく壁画でもなく「冊子」を思い出す方が多いのかもしれない。
冊子の「伸びゆく浜松」浜松市の小学校や中学校の社会科の授業で配布される副読本。小中学校で必ず配られるので、馴染み深いはず。
さて「伸びゆく浜松」の乱立状態の浜松市ですが、バスターミナルはしばしばとあるゲームの都市に似ていると言われております。
まるでFINALFANTASYのミッドガルのよう……
スクエアエニックスの名作「FINALFANTASY VII」に登場する最初の都市「ミッドガル」にそっくりだという。
確かに円形状となった施設の中心に、高い塔。ミッドガルそのものである。
もちろん、設置時の1984年には「FINALFANTASY VII」は存在しないので、偶然ではあるが……。
ということで、サンシャイン池崎さん、バスターソード持って「浜松バスターミナル」お待ちしておりますよ。
写真:istockphoto