台風10号、暴風域が昨年の台風19号以来の大きさに
台風10号、暴風域の直径が560キロに
非常に強い台風10号の風速25メートル以上の暴風域が大きく広がり、きょう午前6時から直径560キロに達しています。
これは西日本、あるいは東日本をすっぽりと包み込むようなサイズで、昨年東日本や東北を中心に大災害をもたらした台風19号以来の大きさとなっています。
暴風域の直径が560キロ以上となった台風を過去10年調べると、
2019年 台風19号(大型)650キロ
2019年 台風10号(超大型)650キロ
2018年 台風08号560キロ
2017年 台風21号(超大型)600キロ
2015年 台風23号(超大型)650キロ
2015年 台風16号(大型)560キロ
2015年 台風09号(大型)560キロ
2014年 台風19号(大型)560キロ
2013年 台風26号(大型)700キロ
2012年 台風15号(大型)650キロ
以上のようになっています。
過去10年でちょうど10個ですから、近年で言えば、今回の台風10号は1年に1個程度の大きな暴風域を持つ台風に発達していると言えるでしょう。(速報値)
そしてここで注目は、これくらい大きな暴風域を持つ台風は、そのほとんどが大型の台風や超大型の台風になっているということです。
大型や超大型と称される台風の大きさは風速25メートル以上の暴風域ではなく、風速15メートル以上の強風域で定義されており、暴風域が大きければ必然的に強風域も大きくなり、大型や超大型の台風になることが多いのですが、今回の台風は暴風域に比べて強風域はあまり大きくはなく(決して小さいわけではありません)、中心に比較的近いところで極めて猛烈な暴風が吹き荒れているのが特徴とも言えます。
*追記、台風10号はきょう午前11時の観測から大型の台風となりました。
気象庁の予報円によると、台風10号は今後もう少し勢力を強め、中心気圧915hPa、最大瞬間風速80メートルの猛烈な勢力で、あす6日(日)にかけて、大東島地方や奄美地方近海を北上した後、あさって7日(月)の昼頃にかけて、非常に強い勢力で、九州の西の海上を北上する見込みです。
特別警報級の勢力で北上すると言われていますが、仮に特別警報が出されなくても進路に当たる地方では、記録的な暴風、大雨、高波、高潮などの危険度が極めて高くなりますので、最大級の警戒が必要です。
参考:デジタル台風
*午後2時に一部追記しました。