白い服についた泥汚れ、漂白剤では落とせない!シミになる間違った洗い方3選【水洗いは逆効果】
洗濯研究家の平島 利恵です。
白い服、靴下、スポーツのユニフォームについた「泥汚れ」、洗濯しても落ちずに茶色いシミになってしまったことはありませんか?
泥の汚れが落ちにくいのは、砂の粒子の汚れだからです。
砂の粒子は漂白剤を使っても消えませんよね。泥汚れは、洗濯前の前処理が汚れ落ちを左右します。
前処理をせずに洗濯機にかけると、砂の粒子がさらに細かくなり、繊維の奥に入り込んで、茶色いシミとして残ってしまいます。
シミになる間違った洗濯と正しい前処理方法を解説します。
[間違い1]水で洗い流す
拡大すると、衣類の繊維は編み込まれています。
泥汚れをいきなり水で洗ってしまうと、砂の粒子がさらに細かくなり、繊維の奥に入り込んでしまいます。
繊維の奥に入り込んだ泥汚れは落とすのが難しく、落ちない茶色いシミとなってしまいます。
[正解]洗濯前によく乾かしてはたく
泥汚れは、洗濯前によく乾かし、はたくことが大切です。
砂場の砂が衣類についた時、はたけばすぐ落ちるように、泥も乾いた状態の方が簡単に落ちます。洗濯前に軽く干し、優しくはたいて、汚れを落としましょう。
急ぎの時はドライヤーなどで乾かすもの◎
[間違い2]漂白剤につけ置き
砂の粒子汚れは、漂白剤でつけ置きしても、透明になったり、消えたりすることはありません。大切なのは、繊維の隙間に引っかかった汚れを揉み出すことです。
[正解]アルカリ性粉洗剤or固形石鹸でもみ洗い
繊維の隙間に引っかかっている砂の粒子を揉み出すのが、洗剤の界面活性剤です。汚れに固形せっけんやアルカリ性洗剤を塗布してから、優しくもみ洗いしましょう。
泥汚れは、もみ洗いなど物理的な力をかけなくて取り除くことができません。
少々手間ではありますが、洗濯機にかける前にもみ洗いをしましょう。
全体的な汚れにはつけ置き洗い
野球のユニフォームなど、全体的な汚れには、つけ置き洗いをしてからもみ洗いをするのもおすすめです。
40~43度のお風呂のお湯程度の温度のお湯に、アルカリ性粉洗剤をよく溶かし、30分~1時間ほどつけ置きをし、バケツの中で軽くもみ洗いをしてから洗濯機にかけましょう。
[間違い3]ブラシでゴシゴシ擦り洗い
砂の粒子の汚れは、ゴシゴシ力をかけ、強くこするほど粒子がより細かくなり、繊維の奥に入り込んでしまいます。もみ洗いをしたのにシミになってしまう方は、もみ洗いの力が強すぎるのが原因かもしれません。
ゴシゴシ擦り洗いをすると、衣類の繊維も傷んでしまいます。
[正解]優しく揉み出す
泥汚れは、洗剤を繊維の奥まで行き渡らせるようしっかり塗布し、優しくもみ洗います。ブラシを使う際はゴシゴシ擦るのでなく、トントンと洗剤を叩き込むために使い、その後優しくもみ洗いましょう。
【前処理後】泥の汚れ落ちがUPする洗濯のコツ
洗濯物の量を減らしてよく洗う
泥汚れのように落ちにくい汚れを洗う際は、衣類量を減らし、たっぷりの水で良く洗います。
汚れが酷い時は、5~8割程までに衣類を減らして洗濯しましょう。
すすぎは2回以上、注水すすぎも◎
泥汚れをしっかり落とすためには、すすぎがとても大切です。
すすぎは2回以上に設定し、ユニフォームなど酷い泥汚れの時は注水すすぎを活用しましょう。
※注水すすぎとは…規定水量に達した後も、給水と排水をしながらすすぎをすることで、よりきれいにすすぎます。
茶色いシミになる前に!正しく前処理を
細かくなった砂の粒子が繊維の奥に入り込み、茶色いシミになってしまうと、家庭で負担をかけずに元に戻すのはとても難しいのが泥汚れです。
正しい前処理を行うことで、繊維の奥に入り込むのを防ぎ、泥汚れをキレイに落としましょう!