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京都の老舗和菓子屋がつくる素材を活かした美しい和菓子

decocookie和菓子研究家

年の瀬に差し掛かり、クリスマスの贈り物やお年賀など、なにかとご贈答用のお菓子を探す季節になりましたね。

今回ご紹介するのは、京都老舗和菓子屋、老松さんのつくる美しい和菓子、山人艸果(さんじんそうか)です。

山人艸果6個入は、このように包まれています。

老松の山人艸果6個入
老松の山人艸果6個入

包装紙を開くと中箱はこのようになっています。

果物から始まる和菓子の歴史を感じさせるデザイン
果物から始まる和菓子の歴史を感じさせるデザイン

掛け紙は、菓子がもともとは果物から始まったという和菓子の歴史に沿ったデザイン。

左下に記された非時香果(ときじくのかぐのこのみ)は、その昔、田道間守命(たじまもりのみこと)が持ち帰ったとされるもの。

当時、不老長寿の効果があると思われていた「非時香果」を探すよう、第11代垂仁天皇から命じられた田道間守命が、十年の歳月をかけて探し出したもので、持ち帰った非時香果は、橘であると言われています。

上蓋を開けると金柑のお菓子についての注意書きと、お店の歴史などが記された説明書が入っています。

老松、山人艸果6個入の上蓋を開ける
老松、山人艸果6個入の上蓋を開ける

さらに開くと、金柑とくるみのお菓子が現れます。こちらは6個入り。他に10個入り、15個入りがあります。

素材を活かした美しさ。老松、山人艸果6個入り
素材を活かした美しさ。老松、山人艸果6個入り

お菓子を一つずつ、取り出してみます。

老松の山人艸果
老松の山人艸果

左は金柑で出来た橙糖珠(だいとうじゅ)、右のくるみは胡桃律(ことうりつ)です。

お菓子は、糖度を少しずつ上げた蜜で蜜漬けにした金柑と、少し炙り香ばしさを活かしたくるみに、それぞれすり蜜をあしらい仕上げた菓子(公式サイトより)とのこと。

老松の山人艸果、左から橙糖珠、胡桃律
老松の山人艸果、左から橙糖珠、胡桃律

透き通った金柑と形の良いくるみが芸術的な美しさです。

胡桃律を割ってみます。香ばしいくるみの香りと甘いすり蜜が口の中に広がります。

胡桃律を割ってみる
胡桃律を割ってみる

橙糖珠の方も割ってみます。

橙糖珠を割ってみる
橙糖珠を割ってみる

金柑の香りと独特の食感がすり蜜とよく合い、他にはない美味しさでした。

老松さんこだわりの和菓子、山人艸果はいかがでしたか。年末年始の手土産選びのご参考になれば幸いです。

山人艸果は老松さん本店や他店舗、公式オンラインショップからもお取り寄せが可能です。今回は京都駅近くにあるジェイアール京都伊勢丹の店舗で購入しました。京都駅チカにありますので買いやすく便利ですよ。

今回ご紹介したお店とお菓子

老松

山人艸果6個入 1,382円(税込)

和菓子研究家

YouTubeにて日本のお菓子と菓子作りを海外に紹介する菓子専門チャンネル「decocookie channel」を運営。伝統的な日本の菓子づくりだけでなく、今現在、海外で人気のある日本の菓子や知育菓子まで、幅広い日本の菓子を紹介しています。Yahooでは、奥深い和菓子を様々な角度からご紹介できればと思っています。

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