「侍ジャパンだけではないWBC」第1回 東京・ソウル・LA
冬来りなば、春遠からじ、
厳しい寒さが続くが、野球ファンにとっての春は遠くない。3月の上旬には、第4回のワールドベースボールクラシック(WBC)の1次ラウンドが始まる。
ぼくは、それなりのWBCフリークと自負している。2006年の第1回大会では、東京ラウンドの全試合をドームで観戦したし、09年にはサンディエゴとロサンゼルスでそれぞれ2次ラウンドと決勝ラウンドの一部を見届けた。そして、前回はサンフランシスコでの全3試合をカバーした。もちろん、それらを題材に書いた原稿をSLUGGERやJ SPORTSに送りつけ、ささやかな(ここを強調しておきたい!)報酬を得たことはあるが、エアも観戦チケットもホテルも当然のことながら自腹であり、取材費をいただいたことはない。取材パスの取得もキッパリ断られた。
そして、今回である。巷うわさされるように今回限りなのかは分からぬが、可能な限り多く球場に足を運ぶつもりだ。その舞台は東京、ソウル、ロサンゼルスと決めてある。これから、3月下旬まで、何度かに分けて「WBC3都市観戦への道」をお届けしたい。旅行の各種手配と費用、各国チームのフィールド上での熱い戦いの悲喜こもごも、運営上の各種問題点などなどをカバーする予定だ。簡単に言うと、「侍ジャパンだけではないWBC」と捉えて欲しい(もちろん、日本には王座に返り咲いて欲しいが)。
まずは、航空券の手配である。今週、ソウルとLAへの往復航空券を手配した。
何せ予算は限られるので、今回のWBC3都市観戦プランの総費用の内のそれなりの比率を占めるエアチケットはなるべく安くあげたい。東京・ソウル往復は、LCCでは16,000円台のものもあったが、ここは細々と貯めたマイレージで全日空便を押えた(マイルでカバーされない税金等5,420円が別途必要だった)。
往路は羽田発3月7日(火)08:40で金浦空港11:05着、復路は翌8日(水)、仁川発13:35発で16:00に成田に戻る。この日程なら、ソウルの高尺スカイドームで行われる2試合(第1試合は12:30試合開始なので、数イニングは見れないかもしれない)と、帰国後に東京ドームに直行すれば7時プレーボールの日本対オールトラリア戦をカバーできると踏んでいる。
問題は、LA往復便だった。日程だけで選ぶなら文句なしに全日空便だ。現地20日(月)~22日(水)にドジャー・スタジアムで開催されるセミファイナル2試合と決勝戦の計3試合を観戦するには、3月20日日本発の往路便とともに決勝戦終了後の23日00:50LA発の復路便なら24日(金)の早朝には羽田に着き、その日は普通に出社できるからだ。実際、4年前のサンフランシシコでは、決勝戦の試合途中で球場を後にして空港に直行、LA行の便に乗り、同じ深夜便で帰国しその日も出社した(その日の仕事のパフォーマンスは聞かないでほしい)。
ところが、その便での往復の値段を全日空のHPで検索するとなんと20万円近くもする。燃油サーチャージが軽く4~5万円も掛かっていた数年前より断然高い。兼業ライターには本業に影響の少ない効率的日程はとても大切なのだが、他のエアラインでは10万円以下のものもあるためちょっとこれでは手が出ない。
結局コスト優先で、アメリカンエア便に決めた。往路は20日(月)19:15羽田発(この日は午後4時くらいまで仕事ができる)でLAには13:05着なので、一旦ホテルにチェックインしても午後6時開始の試合に十分間に合う。復路は23日00:55発なので22日のナイトゲーム後に空港に向かえばOKだ。ただし、全日空便と異なり、この便は日本への直行ではなく、ダラスでの乗り換えが必要だ。したがって、羽田着は24日の14:25だ。でもこの時間なら週末前にオフィスで溜まった書類のチェックくらいならできる。注目の価格は75,780円。同じAA便でも、帰路を24日の朝が開けてからの直行便もあったが、その場合チケット代が約1万円高くなるし、それに伴い23日夜の宿泊費も発生するので見送った。
われながらケチケチだ。
個人的には「航空券」「ホテル」「観戦チケット」が海外での野球観戦の三種の神器と思っている。そのうちのひとつが片付いた訳だ。
<2017年WBC3都市観戦計画 総費用>
1月20日時点
航空券(羽田・ソウル往復) 5,420円
航空券(羽田・LA往復) 75,780円
合計 81,200円