雑誌不況を乗り越えろ!! 韓国男性誌が新年に向けて用意した“美女カレンダー”がスゴい
新年を迎えて、新たなカレンダーを準備した人も少なくないだろう。最近はネットに接続してスケジュール管理などをする人々も増えているが、新しいカレンダーをめくると改めて新年を迎えた気分になるものだ。
そうした感覚は万国共通であり、雑誌などではカレンダーを付録につけることが定番だ。それは韓国でも変わらないのだが、最近のひとつのトレンドとして韓国雑誌業界、特に男性誌では付録カレンダーが売上を左右する目玉にもなっているらしい。
というのも、韓国の人気男性誌がこぞって“美女カレンダー”を付録にしていたからだ。
“美ボディ女神”のカレンダーも!!
「2017年12月号には壁掛けと卓上の2種類のカレンダーを付録にしてネット書店限定で販売したのですが、どこの大手ネット書店でも予定数をすべて売り切りました」
そう教えてくれたのは、男性からの熱い支持を受けているヘルス雑誌『MAX Q』のチェ・テウォン編集長である。
同誌は2017年12月号で2018年の「ビキニカレンダー」のセット商品を販売したが、「一年を輝かした“マッスル・クイーン”たちが全員集まった」(『スポーツ京郷』)、「MAX Qが2018年のビキニカレンダーを公開、“ビキニ女神たち全員集合”」(『スポーツソウル』)など、韓国メディアがこぞって取り上げるほど大きな話題となったという。
(参考記事:【特別入手】美ボディ女神が全員集合!! 韓国ヘルス誌の「ビキニカレンダー」を一挙公開!!)
ちなみに『MAX Q』は昨年7月号から韓国国防部の定期刊行物に指定され、軍人たちに配布されている。健康とトレーニングに関する上質な情報とともに、マッスル美女たちを見ることもできるということで、好評のようだ。
なかでも昨年、本欄で独占インタビューを紹介した“マッスル美女”イ・ヨンファは、カレンダーの7月、8月、9月と3カ月を担当。改めて彼女の人気と注目度を証明する形になっている。
また、イ・ヨンファに続く2番目に多くの写真を占めたのは、同カレンダーの1月と2月を彩ったチェ・ソルファ。以前、日本の写真週刊誌で紹介されるなど、彼女も大人気なだけに納得だろう。
(参考記事:「けしからん体つき!!」と絶賛の声が集中する“マッスル・クイーン”チェ・ソルファ)
美女が揃ったカレンダーが付録
付録カレンダーで話題になったのは『MAX Q』だけではない。
例えば、韓国の人気男性誌『MAXIM KOREA』の2018年1月号には、付録として「MAXIM SPECIAL CALENDAR」がついていた。
同号の表紙は、昨年もっともブレイクしたチアリーダーのアン・ジヒョンが飾っていたが、カレンダーに登場しているのは彼女ではない。
「もっとも人気のある“ミスMAXIM” の4人」(『MAXIM KOREA』)がカレンダーを彩っているという。
(参考記事:“工業大の女神”がコンセプト!? 完売必至の男性誌の美女カレンダーを覗き見!!)
ミスMAXIMとは、同誌が毎年開催しているミスコンの優勝者に贈られる称号。読者の人気投票で優勝者が決まるのだが、やはり美女が多い。
例えば、同カレンダーに登場している4人のうちの1人、キム・ソフィは「ずば抜けたモデル」などの修飾語が付いて回る人気者だ。
それだけに「女神たちで作られたMAXIMの新年カレンダー、“早くも完売の声が”」(『スポーツソウル』)、「完売のアイコン“MAXIMカレンダー”、“2018年1月号で会いましょう”」(『韓国経済TV』)といった記事が並ぶほど注目度が高かったのだ。
雑誌不況を乗り越えるための“努力”
韓国男性誌が上記のような“仕掛け”を行なうのは、厳しい韓国雑誌業界の現実があるからだ。
韓国雑誌協会によると、2012年は1兆8625億ウォン(約1862億円)の市場規模だったが、2014年には1兆3754億ウォン(約1375億円)に減少。26%以上落ち込み、その下落は未だに止まっていない。
例えば、1970年に創刊した『女性中央』が2018年1月号をもって休刊。韓国の代表的な女性誌だが、40余年の歴史の幕を閉じている。
そんな状況だからこそ、生き残りのための策にも力が入るのだ。
チェ・テウォン編集長も、こんなエピソードを教えてくれた。
「最近の韓国では付録を付けないと雑誌が売れないんです。ただ、我々のようなヘルス雑誌の場合、なかなか付録をつけずらい。そこで考えたのが、カレンダーでした。
新しい年を迎え、これから体作りやダイエットに励もうという人たちがトレーニングの日課や計画を立てられるような作りにしたんです。
モデルたちの美しさもさることながら、そうした実用性も受けた。『MAX Q』は、『GQ』や『ARENA』、『Esquire』といった世界的男性誌の韓国版よりも売れて、直近の男性誌ランキングで2位になったほどです」
はたして男性誌が行なう“美女カレンダー作戦”は、そんな雑誌不況を生き延びるための活路となるだろうか。そういった意味でも注目していきたい。