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23歳の金メダル捕手、PS3安打がすべてホームラン NCが連勝でプレーオフに王手<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
一発を放ったキム・ヒョンジュン(写真:NCダイノス/初報から差し替え)

SSGランダーズ(公式戦3位)とワイルドカード決定戦を勝ち上がったNCダイノス(4位)が対戦の準プレーオフ第2戦は、NCが7-3で勝利。プレーオフ進出に王手をかけた。

NCは1回表、SSGの先発キム・グァンヒョンから2本のタイムリーと犠牲フライで3点を先制。さらに2回にも1点を追加し、序盤に4-0とリードした。

追うSSGは4回裏に5番ハン・ユソムがライトへ2ランホームラン。ハン・ユソムは6回にも2打席連続となるソロ弾をバックスクリーンに放り込み、1点差に迫った。

しかしNCは8回表、7番キム・ヒョンジュンが左中間にソロホームラン。さらに2点を追加し、SSGを突き放した。キム・ヒョンジュンはトゥサンベアーズとのワイルドカード決定戦で2発。この日も1発と今回のポストシーズン3試合での3安打がすべてホームランとなった。

キム・ヒョンジュンはプロ6年目の23歳。軍服務から今季復帰した。1軍出場はわずか(26試合)だが17安打中、6本がホームランだった。また今月のアジア大会に25歳以下が中心の韓国代表に参加。金メダルを獲得している。

NCの主力捕手は今季FAでトゥサンから移籍したパク・セヒョクがいるがキム・ヒョンジュンは今年8月、パク・セヒョクが左手首の負傷で離脱している間に出場機会をつかんだ。その後、代表捕手として金メダル。ポストシーズン3試合では全イニングマスクをかぶるなど役割を果たしている。

⇒ 2023年 KBOリーグポストシーズン日程表

◇10月23日(月)の結果

・準プレーオフ第2戦

 SSG 3 - 7 NC(インチョン)

 勝:チェ ソンヨン

 敗:キム グァンヒョン

◆「第3戦は移動日はさんで25日」

プレーオフ第3戦は移動日をはさみ、25日にNCの本拠地チャンウォンNCパークで行われる。

※本記事は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得て掲載。連日、KBOリーグの結果をお伝えしています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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