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佐賀県出身の元お笑い芸人が揚げる“素朴系”塩からあげが東京・浅草で味わえる!

『東京浅草チキン』のからあげ(写真は12個)

東京屈指のエンタメスポット・浅草。遊びも食事もショッピングもこのエリアで完結できてしまい、近年は外国人観光客にも大人気の街です。そんな浅草のシンボル的な存在・浅草寺の雷門から徒歩で4~5分、六区ブロードウェイ商店街にあるのが、2022年6月にオープンした『東京浅草チキン』第14回からあげグランプリ・塩ダレ部門で金賞を受賞している、テイクアウトのからあげ専門店です。

浅草の六区ブロードウェイ商店街にある『東京浅草チキン』
浅草の六区ブロードウェイ商店街にある『東京浅草チキン』

店主のハッピー溝上さんは佐賀県武雄市出身の元お笑い芸人。東京の芸能プロダクションに所属して活動していた時期もあるそうです。妻・ぷりてぃ溝上さんとふたりで切り盛りするこちらで提供するのは、自家製塩ダレに24時間以上しっかりと漬け込んだからあげ一度も冷凍していない国産の若鶏を使用しているそうで、素材にもこだわっています。

レトロ感あるオシャレでかわいい箱で提供されるからあげ。おみやげにすると喜ばれそうです
レトロ感あるオシャレでかわいい箱で提供されるからあげ。おみやげにすると喜ばれそうです

からあげは1個(200円)から購入可能ですが、8個以上になると箱に詰めて提供してくれます。その箱がちょうどいっぱいになるのが12個とのことで、今回は12個オーダーしてみました(2,050円)。

1個40gほどはありそうなからあげが12個、お行儀よく並んでいます
1個40gほどはありそうなからあげが12個、お行儀よく並んでいます

お店の前でしばらく待っていると「お待たせしました!」と妻・ぷりてぃさんの声。レトロ感あるオシャレでかわいい箱でからあげの登場です。紅白でなんとなくおめでたい感じもしますね。フタを開けばコロンと丸っこいからあげがお行儀よく並んでいて美しい。食べるのがもったいないと思ってしまいますが、食べないのはもっともったいない。さっそく串を使って実食です。

パクリとひと口でいきたくなりますが、肉汁もたっぷりなのでヤケドに要注意!
パクリとひと口でいきたくなりますが、肉汁もたっぷりなのでヤケドに要注意!

けっこうな大きさで、揚げる前は「50~60gほどはあります」とハッピーさん。揚げると肉の水分が抜けていくため、40g近くにまで小さくなりますが、それでもボリューム感は健在。

肉汁も十分で旨みがしっかりと溶け込んでいる印象。塩の味がいい仕事をしています
肉汁も十分で旨みがしっかりと溶け込んでいる印象。塩の味がいい仕事をしています

ひと口ガブリといけば、カリッとしながらも肉の柔らかさを歯で感じられる衣に遭遇。ジワリと歯を入れていくと、肉汁に溶け込んだ肉の旨みと塩の旨みがタッグを組んで我が味覚を急襲します。思わず「ウマ!」とつぶやきたくなる美味しさ。とくに塩味がいい!出しゃばりすぎず、肉の旨みを見事にアシストしています。

肉は国産の若鶏。1個50~60gほどにカットして衣をまぶしていきます
肉は国産の若鶏。1個50~60gほどにカットして衣をまぶしていきます

ハッピーさんによると「佐賀の祖母が作ってくれていたからあげの味を再現しています」とのこと。おばあさま直伝の味付けで素朴さを感じるからあげですが、どことなくアグレッシブな印象も。塩の味わいがいい仕事をしていて、暑い日にはちょうどいい塩分補給になるんじゃないかと思ってしまいました。

衣をまぶしたあとは、ひとつずつていねいに整形。皮で包むようにしていきます
衣をまぶしたあとは、ひとつずつていねいに整形。皮で包むようにしていきます

お店のコンセプトは「美味しくて楽しいからあげ店」とのこと。ハッピーさんはさすが元お笑い芸人というだけあって、トークもお上手です。外国人のお客さんにも大人気のようで、お店の前で「一緒に記念写真を撮ってほしい」とたのまれることも多いのだとか。美味しいからあげを提供する専門店の店主の中には無口で無骨な職人気質の人もいますが、ハッピーさんのような陽気なキャラクターの人も多いのです。「店主の人柄も味のうち」ともいわれます。美味しいだけでなく楽しい気持ちにもなれたら、それが一番ですよね。

店主で元お笑い芸人のハッピー溝上さん(右)と妻のぷりてぃ溝上さん(左)。外国人のお客さんにも人気のおふたりです
店主で元お笑い芸人のハッピー溝上さん(右)と妻のぷりてぃ溝上さん(左)。外国人のお客さんにも人気のおふたりです

※本文中の価格はすべて税込です

【店舗情報】
東京浅草チキン
■住所:東京都台東区浅草2-10-1
■TEL:03-6802-8687
■営業時間:11:00~21:00
■定休日:年中無休
■店舗ウェブサイト:東京浅草チキン 公式ウェブサイト

「からあげの聖地」と呼ばれる大分県中津市出身。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。年間の唐揚げ喫食数は平均300食。美味しい唐揚げを求めて各地を巡る「から活」に励んでいる。

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