京都市左京区、雰囲気抜群の昭和な食堂でいただく小鉢の存在感ありすぎ定食
今回、お伺いしたのは前からぜひ行ってみたいと思ってた食堂。予習段階で昭和っぽいエエ感じの雰囲気がビンビンと伝わる店構えにメロメロになっておりましたが、行ってみたら予想以上にエエ食堂で大満足でした。
こちらが「白川 大銀」さん。ね! この端正な店構え。看板、植木、ショーケース、のれん、どこをとってもスキなし! 下調べなしでいきなり出会ったとしても、仮にそのときが満腹だったとしても、入らずにはおられぬ強烈な引力がありますでしょ。場所は銀閣寺からまだ少し北になりまして、最寄り駅は叡山電鉄元田中駅で、グーグルマップによりますと、東へ約17分ほどとのこと。
店頭に出されてたメニューがこちら。ふむふむ、食指が動きまくる定食がずらりと並んでおります。そしてうどん、丼もの、さらにだし巻きやウインナー炒めなどの一品もありますよ。こ、これは昼飲みもウェルカムなお店ですよね、きっと!
横のショーケースがこちら。ふむふむ、このレトロ感たっぷりのディスプレイからも名店の香りがそこはかとなく漂ってまいりますな。あんまり店頭で悩むのもアレなんで、早速店内へ入ってみましょう。と、ガラガラと戸を開けますと……!
んギャー! め、目の前に壁の如きショーケースがぁぁぁ!! ちょっとたじろぎつつ、平静を装って空いてる席にシットダウン。気持ちを落ち着けて、メニューを選ばなくては。
店内の様子がこちら。オープン直後にお伺いしたのですが、すでに先客が4、5組ほど。写真右奥あたりになるんですが、座敷席も用意されておりました。時間がゆったり流れる感じで、もうとてもいい雰囲気なんですよ。と、お店の方が注文を取りにいらっしゃいました。が、卓上にメニューなし。店奥テレビ下の壁には貼り出されてますが、ど、どうしたら……。と、ヒラメキました。さっきのショーケースから選んだらエエんちゃいますやろか? 「ちょ、ちょっと待ってくださいね」とお断りしてショーケース前へ。しかし、バラエティに富びまくった内容で、もう何が何やら……。昨夜呑みすぎていたこともあり、あっさりしたものを、とケース真ん中あたりにあった「さばセット」をお願いすることに。
待つことしばし。運ばれきた「さばセット」がこちら! ちょっと「さばセット」って700円って書いてましたけど、なんかすごいボリュームですやんかいさ。ていうか「さばセット」のはずなんですが、メインのサバの横に鎮座しているメニューの存在感がすごくて、一瞬何の定食を注文したのかわからなくなりそうに。
気を取り直して、こちらがメインのさばのお皿です。焼きさばに、大根おろし、野菜&レモンもついております。さばの焼き加減もばっちり。サイズは若干プリティな感じですが、小鉢類が超充実してたので、結果ご飯が足りなくなりそうに。
こちらお漬物とトロロです。このトロロがまたうれしい! 無論、ご飯にかけて醤油を一回し、食べるともっとトロロが欲しくなりました。
そして主役のさばを喰っちゃう迫力だったのが、こちら。あんかけ揚出し豆腐っていうんでしょうか? 今、店前のメニューを確認すると「あんかけ豆腐」ってのがあるから、それなのかも? 揚げた豆腐に肉入りあんがかってるのですが、これがまたご飯にドンピシャ! 野菜もかぼちゃやじゃがいも、しめじなど入っとりまして、ボリュームも抜群。大満足で完食しました。
お店の外観からショーケース、店内、そしてメニューに至るまで、スキなしの名店だった「白川 大銀」さん。帰りにどのくらい前からやってるんですか? とお聞きしたんですが、明確なお答えをいただけず。しかしお店に漂うエエ感じの空気は、少なくとも数十年は経ってるのでは、と思わせてくれるものでした。ちなみに店横に2台分くらいの駐車スペースがあるので、クルマでのアクセスも可能でっせ。といいつつ、次は一品&ビールな昼下がりにしたいと今から夢想中です。
白川 大銀
住所/京都市左京区北白川上別当町4
営業時間/11:00〜15:00(L.O.14:45)、17:00〜20:00(L.O.19:45)
定休日/日曜