猫の不思議な行動「ごはんに砂かけ」に隠された意味3つ!やめさせるには?
猫は、しばしば不思議な行動をとります。そのなかでも、ごはん皿に砂をかける仕草を目撃した事のある飼い主さんは、多いのではないでしょうか。
一見奇妙なこの行動ですが、その背景には、実は猫の習性や本能的な行動が隠されているのです。
そこで今回は「ご飯に砂かけ」の意味3つと、対処法を解説します。猫の行動の意味を知り、猫の気持ちを知りましょう!猫の飼い主さん必見の内容です。
1.猫がごはんに砂をかける意味3つ
1‐1.ごはんを隠しておきたい
猫がご飯に砂をかけるひとつの理由は、「食べ残しを隠すため」です。この行動には、猫の習性や本能が深く関係しています。
というのも野生で暮らしていたころの猫は、食べ残した獲物を土のなかに埋めるような習性があったからです。
埋めないとライバルに獲物を横取りされたり、天敵に自分の存在が見つかりやすくなってしまいます。
そしてこの習性は家猫になっても残っており、ご飯に砂をかけることで食べ残しを隠そうとしているのです。「ごちそうさま!残りはまたあとで!」といっているのでしょう。
ただ忘れっぽい猫はご飯を自分なりに隠しても、結局忘れて後から食べ直すことはほぼありません…。
1‐2.排泄物とニオイが似ているから
単純にごはんからウンチのニオイがして、砂をかけているケースもあります。
というのも腸が短い猫のウンチは、フードのニオイがウンチに残っていることがあり、ウンチとフードの見分けがつかなくなってしまうのだとか。
「新しいごはんなのに、ウンチのにおいなんてしないぞ!」と飼い主は思うかもしれませんが、猫は人間の20~27万倍ほどの嗅覚をもつ動物なので、人間では嗅ぎ取れないにおいもキャッチできます。
つまり猫はウンチから漂うわずかなフードのにおいも嗅ぎ取ってしまい、フード自体がウンチだと勘違いしてしまうのです。鼻が利くからこその、悩みですね。
1‐3.だされたご飯が気に入らない
猫がご飯に砂をかける理由3つ目は、「出されたご飯が気に入らない」です。
猫は非常にグルメな動物で、気に入らないご飯には砂かけして「いらない」「これは嫌だ」「もっと美味しいものを出してくれ」と訴えてきます。
そのためフードを新しくしたり、過去に砂かけされたときに美味しいフードをだし直した経験があると、猫は「ほかのもをだして」といわんばかりに砂かけするのです。
2.猫の「ごはんに砂かけ」仕草をやめさせるには?
残念ながら野生時代の本能的行動なので、「ごはんに砂をかける仕草」をやめさせることは難しいです。
しかしフードが気に入らないのであれば、トッピングをしたりフードを温めたりして食欲を促してみてもいいでしょう。
またフードの切り替えはいっぺんにやるのではなく、徐々に新旧のフードの割合を変えながら進めるのがベターです。
猫に砂かけを完全にやめさせるのは難しいですが、食べ残したフードはサッと飼い主が片づけて、砂かけできない環境をつくるのを意識してみるといいでしょう。
3.まとめ
猫がごはんに砂をかける仕草は、その背後にさまざまな意味が潜んでいるもの。
それは本能的なものだったり単純なわがままだったりと、複数の側面から解釈することができます。
飼い主としては猫のこの行動をよく観察し、それが何を意味するのかを理解することが大切です。そして必要に応じて、飼い主ができる配慮や対策をすることが求められます。