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2020年の静岡の桜 初めて新潟より開花が遅くなる?

伊藤麻衣気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
(写真:GYRO PHOTOGRAPHY/アフロイメージマート)

3月12日に続いて静岡の桜の標本木を見に行ってきました。

静岡の桜のつぼみの生長の様子(筆者撮影)
静岡の桜のつぼみの生長の様子(筆者撮影)

一番進んでいそうな蕾を撮影しました。先週よりは蕾が膨らみ、緑色のところも見えてきました。

静岡と新潟の桜の関係

新潟と静岡の桜の開花日は以下のようになっています。平年だと2週間ほど静岡の方が早いです。過去10年を見てみると、静岡は3月中に咲くことが多いですが、新潟の桜は毎年4月、今まで一番早くて3月30日です。1953年までさかのぼって調べましたが、静岡の方が遅くなったことはありませんでした。

静岡と新潟の桜の開花日(気象庁HPより筆者作成)
静岡と新潟の桜の開花日(気象庁HPより筆者作成)

ただこれが覆るかもしれません。こちらは3月19日の静岡と新潟の桜の標本木の様子です。

3月19日の静岡の標本木と新潟の標本木(新潟の標本木は清水祥太さんが撮影)
3月19日の静岡の標本木と新潟の標本木(新潟の標本木は清水祥太さんが撮影)

新潟の方が緑色の面積が大きく、開花が進んでいるように見えます。今年は3月19日の段階ではいい勝負をしているのです。

前回このブログでも書いた通り、桜が咲くまでには冬の寒さと春の暖かさが必要です。(暖冬の影響は静岡の桜にも

静岡は冬の間も暖かったため春が暖かくても生長が緩やか、一方新潟は静岡よりも北に位置し、冬に寒さにあたることができたことに加えて春になって暖かい日が多いためぐんぐん成長していると考えられます。

3月19日発表の開花予想

3月19日発表 静岡の桜の開花予想(提供ウェザーマップ)
3月19日発表 静岡の桜の開花予想(提供ウェザーマップ)
3月19日発表 新潟の桜の開花予想(提供ウェザーマップ)
3月19日発表 新潟の桜の開花予想(提供ウェザーマップ)

最新の予想は、静岡の開花は3月25日、新潟の開花は3月28日です。予想では静岡の方が早くなっていますが、これからの気温によっては、逆転することもあり得ます。

新潟と静岡どちらが早いのか、注目です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県御前崎市出身。2011年に気象予報士資格を取得。2014年にNHK広島放送局で気象キャスターをはじめ、2017年からは地元のNHK静岡で気象キャスターを務める。たっぷり静岡(平日・午後6時10分~)に出演。地域に根ざした天気や、天気というフィルターを通すと気づく静岡の魅力をお伝えします。

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