参院選で大躍進した日本共産党ですが、若手議員の深刻な人材不足に陥っているようです。日本共産党の杉並区議会議員(3期)であり、共産党杉並区議団幹事長を務める原田あきら氏が麻生太郎氏を批判するツイートをご覧ください。
戦時中、まだ1~5歳でしかなかった麻生太郎氏の出自をもって批判しています。共産党は出自に対して差別を行う党なのでしょうか。
一連の流れはこちらのTogetterにまとめられています。
日本共産党杉並区議会議員の原田あきらさんの麻生副総理を糾弾する言葉遣いがすごい - Togetter(2013年8月2日)
もちろんほかのTwitterユーザーからも“出自差別”であるとの指摘がされているのですが、原田あきら氏は「今も麻生太郎氏本人が遺骨調査を妨げている」と反論しています。
ちなみにその「遺骨調査を妨げてきた」のソースは共産党の機関紙である赤旗でした。
それでは実際に「実態調査を要求されても「何ともお答えのしようがない」と答弁するだけ」だったのか、会議録を調べてみました。
麻生太郎「韓国側から資料提出を要求された事実はない」
赤旗が取り上げている麻生太郎氏の発言は、2005年12月06日に参議院で開かれた「沖縄及び北方問題に関する特別委員会」での答弁をもとにしています(赤旗では二〇〇五年二月六日とありますが、その日に会議は開かれていません。おそらく十が抜けているのだと思われます)。
会議録は誰でも国会議事録検索システムから検索できます。
国会会議録検索システム
それでは会議録を見て行きましょう。
麻生太郎氏は「韓国側から特定の企業についての資料提出の要望がなされたという事実はなく、もし要求をされた場合、調査をするのは当然だ」と答えています。
どこが「実態調査を要求されても「何ともお答えのしようがない」と答弁するだけ」で、「今の麻生さんの話ですよ。遺骨調査を妨げてきたのはまさに麻生太郎氏本人」なのでしょうか。だいぶ話が違うようですが……。
また、最後の答弁も見逃してはなりません。麻生太郎氏(麻生鉱業)はすでに調査を行っています。
もちろん、これに対して「調査が甘い」や「資料を隠している」といった反論があるのは予想できますが、少なくともこの答弁を持って原田あきら氏の言う「今の麻生さんの話」とするのは難しいというか、赤旗ソースひどすぎだろと言うほかありません。
とりあえず杉並区の区民の代表なのですから、もうちょっとまともな言葉遣いをしては頂けないでしょうか。ツイートを読んでいると「議員の数、もっと減らしてもいいんじゃないか」と思えてきてしょうがないです。