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ゴールデンカムイ、ジョジョ…あのマンガに登場する「ご当地おやつ」をお取り寄せ【マンガ飯】

マンガ食堂(梅本ゆうこ)マンガ飯ブロガー

マンガに登場する食べ物「マンガ飯」に挑戦するには、自分で料理ができないとダメ? いいえ、台所に立たなくても、「買えるマンガ飯」として楽しむこともできるんです。

マンガには、実在するお店の食べ物もたくさん登場しています。今回はコロナ禍のなか、通販でお取り寄せもできるマンガの「ご当地おやつ」を3つご紹介します。

登場するのはこの3作品!

  • 『ゴールデンカムイ』の月寒あんぱん
  • 『ジョジョの奇妙な冒険』の鎌倉カスター
  • 『舞妓さんちのまかないさん』のイギリストースト

『ゴールデンカムイ』の月寒あんぱん(北海道)

まずご紹介するのは、『ゴールデンカムイ』の月寒あんぱん

週刊ヤングジャンプで連載中の『ゴールデンカムイ』は、明治末期の北海道を舞台に、死刑囚が隠した莫大な金塊をめぐる争奪戦を描いた作品です。2016年マンガ大賞を受賞、アニメシリーズも大人気で、作中で描かれるアイヌ文化にも注目が集まっています。

月寒あんぱんが登場する『ゴールデンカムイ』20巻(野田サトル/集英社)
月寒あんぱんが登場する『ゴールデンカムイ』20巻(野田サトル/集英社)

月寒あんぱんは20巻、鯉登少尉が鹿児島にいた少年時代のエピソードに登場。彼が異常なまでに信奉する鶴見中尉との出会い、そして後々まで響く誘拐事件。その2つのシーンで印象的に使われるお菓子です。

実はこれ、北海道・札幌のメーカー「ほんま」さんが出している実在のお菓子。明治期に陸軍歩兵第25連隊が駐屯していた月寒(つきさっぷ ※現在の読み方は「つきさむ」)で、東京・木村屋のあんぱんを参考に作ったのがはじまりだそう。

「ほんま」の公式サイトではネット通販が可能ですが、たまたま関東圏のスーパーで発見! いそいそと購入してみました。

作中でも平べったい形が印象的でしたが、あんぱんというより月餅のようなフォルムです。

中には美味しいあんこがぎっしり。

外側はパンというよりまんじゅうに近く、和菓子としてお茶にも合いそう。

食べてみると、月餅ほど重くはありませんが、案外みっしりと食べ応えがあって、陸軍の兵隊さんに支給されていた、というのも納得。

こしあんのほか、黒糖あん、黒胡麻あん、かぼちゃあん、抹茶あん、と種類豊富なのも嬉しい。

ちなみに公式サイトをみると、創業当時の製法を再現した復刻版のほか、復刻版含む6種類の味が楽しめる『ゴールデンカムイ』コラボパッケージ版もあるようです。こちらもネット通販で入手できるので、ファンの方はお見逃しなく!

『ジョジョの奇妙な冒険』の鎌倉カスター(神奈川)

次にご紹介するのは、言わずと知れた荒木飛呂彦先生の名作『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する、鎌倉カスター

主人公・仗助の母、朋子が敵スタンド「エニグマ」と対峙する場面。

帰宅し、冷蔵庫に食べかけの鎌倉カスターが入っているのを見つけ、

仗助のヤロー…すっげー行儀が悪いわッ!
あたしの大好物の「鎌倉カスター」一口だけ かじって冷蔵庫置いとくなんて……
(引用:『ジョジョの奇妙な冒険 PART4 ダイヤモンドは砕けない』デジタル文庫版10巻)

と激おこな朋子。しかしそこにいたのは謎の男で……というシーン。

鎌倉カスターが登場するのは第4部「ダイヤモンドは砕けない」のエニグマのエピソード(写真はデジタル文庫版『ジョジョの奇妙な冒険』第4部10巻/荒木飛呂彦/集英社)
鎌倉カスターが登場するのは第4部「ダイヤモンドは砕けない」のエニグマのエピソード(写真はデジタル文庫版『ジョジョの奇妙な冒険』第4部10巻/荒木飛呂彦/集英社)

4部の舞台である架空の街・杜王町のモデルは、作者・荒木先生の出身地である仙台と言われています。

なぜそこで鎌倉カスター?」と一瞬思ってしまいますが、やはり近場より遠方の銘菓ほどありがたみが増すもの。

朋子が勝手に食べられてキレることを考えると、「滅多に食べられない」ことはポイントなのでしょう(仙台の銘菓「萩の月」も鎌倉カスターに負けない美味しさですけどね)。

鎌倉カスターは定番のカスタードのほか、チョコレートや紅茶、季節のフレーバーなど豊富な味を選べるのも魅力。私は紅茶が「推し」です。

手にとるだけで、そのフワフワ感が伝わってきて、思わず笑みがこぼれます。食感も軽いので、ひとつ食べたらまたひとつ……と手が伸びる魔のおやつ

鎌倉カスターは、鎌倉ニュージャーマンの公式サイトのネット通販で購入できます。5個入りから20個入りまで、ボリュームに合わせて選べるのも嬉しいポイント。

家族で食べるときは、「勝手に食べた・食べてない」でケンカしないようご注意を!

ちなみに鎌倉カスターは、吉田秋生先生の名作『海街diary』にも登場します。鎌倉を舞台にした作品だけに、地元の美味しい食べ物がたくさん登場するので、こちらもぜひチェックを。

『舞妓さんちのまかないさん』のイギリストースト(青森)

最後に、NHK WORLD-JAPANでアニメ放送中の『舞妓さんちのまかないさん』から。

青森から上京したふたりの少女が、ひとりは注目の新人舞妓、もうひとりは舞妓さんたちの食生活を支える「まかないさん」として奮闘する日々を愛らしいタッチで描いています。

イギリストーストが登場する『舞妓さんちのまかないさん』3巻、13巻、16巻(小山愛子/小学館)
イギリストーストが登場する『舞妓さんちのまかないさん』3巻、13巻、16巻(小山愛子/小学館)

作中でたびたび登場するのが、青森県のご当地パンメーカー、工藤パンの「イギリストースト」

薄めの山型食パン2枚の間に、マーガリンと砂糖が挟まった素朴な菓子パンです。

『舞妓さんちのまかないさん』では3巻、13巻、16巻と登場回数も多く、作者・小山先生のこのご当地パンへの愛が伝わってきます。

食べてみると、マーガリンのこってり感と、砂糖のじゃりじゃり感がクセになる味。地元民にとっては「懐かしい故郷の味」って、旅行で食べるような名物料理よりも、こういうものですよね。

そのままでも美味しいけれど、トーストすると外はサクサク、マーガリンがじゅわっと染みて新鮮な美味しさになっておすすめです。

ちなみに砂糖が増量され「ジャリ感50%以上アップ」の「もっとジャリまし」バージョンも発売されています。

ジャリまし版も!
ジャリまし版も!

工藤パンではネット通販は行っていないようですが、一部のネットショップで取り扱いがあるので、「食べてみたい」「懐かしくて久々に食べたい」という方は、調べてみてください。

まとめ

お取り寄せできる「ご当地おやつ」のマンガ飯を3つご紹介しました。

コロナ禍でまだまだ旅行が難しい時期ですが、ネット通販でお取り寄せを楽しむことは、地元メーカーへのささやかな応援になるはず。

作中に出てきたシーンを思い浮かべながら、おやつに楽しんでくださいね!

マンガ飯ブロガー

2008年よりブログでマンガに登場する料理(マンガ飯)の再現に取り組み、これまでに作成したマンガ飯は600品以上にのぼる。2012年にリトルモアより書籍「マンガ食堂」を刊行。ブログのほかYouTube、Instagramなどでも活動。

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