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【脱!花粉症の嫌なイメージ】スギと日本の林業の関係性を見てみよう

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春と言えば何を思い浮かべますか?
お花見!桜!そしてスギ花粉……。

寒い冬が終わり、わくわくする季節なのに、花粉症によってくしゃみと鼻水がとまらず辛い方も多いのではないでしょうか。

花粉症の人にとっては敵でしかないスギ。でも、スギは日本の林業にはなくてはならない大切な存在なのです。そこで今回は、日本の林業とスギについてご紹介します。この記事を読めば、あなたのスギに対する考え方が変わるかもしれません。

そもそも林業ってなに?

林業(りんぎょう)
……木を伐採して木材を作り出す産業のこと。

産業のひとつである林業。天然林の管理だけではなく、人工林の管理もその仕事のひとつです。

中でも、日本固有の常緑針葉樹であるスギは比較的成長が早く、日本の環境に広く適応できることからこれまでたくさん造林されてきたようです。

しかし、昭和50年ごろから安価な木材が輸入され、日本で使われている木材のほとんどが輸入品です。また、林野庁が令和5年に発表した資料によると、木材輸入額累計は年々増加傾向にあり、現在はEUやベトナムからの輸入が多い現状にあります。

スギの木は何に使われているの?

スギなんてなくなればいいのに!

花粉症に悩まされていると、花粉がない場所に憧れますよね。花粉から離れたくて、春だけ外国に行くなんて人もいるみたいです。

そんな嫌われがちなスギ。実は、家や家具、彫刻などに木材としてよく使われています。

何かを作る際の材料とするためにはまがっているより、均一な方が使いやすいですよね。まっすぐ成長する特徴をもった針葉樹にぴったりです。

また、林野庁によると日本の人工林面積のうち、スギが44%を占めています。(平成29年)つまりスギは、国内林業を支える重要な資源なのです。

地球温暖化防止にも貢献

言うまでもなく、樹木は光合成によって温室効果ガスである二酸化炭素を吸収します。日本に適応しやすいスギは、国土の保全や世界の自然環境を守る役割も果たしているのです。

日本の有名なスギ3選

では、ここから日本でも有名なスギの産地をご紹介します。すべて中学社会で学習する重要な場所なので、覚えておきましょう。

・秋田杉(秋田県)
……秋田は日本有数のスギ人工林面積をもっている都道府県。
・吉野杉(奈良県)
……室町時代から続く造林技術が引き継がれています。
・屋久杉(鹿児島県)
……世界遺産「屋久島」のスギ。なかでも樹齢2000年を超える縄文杉が有名。

屋久杉は木材としてのスギとは異なりますが、このことからも日本の文化とスギの強い関係性が理解できるかと思います。

スギと上手につきあって春を楽しもう

あなたの周りを見渡してみてください。木でできたものが意外にもたくさんあることに気が付きませんか?

スギと聞くと、花粉症を連想して嫌なイメージを持ってしまうかもしれませんが、日本の林業を支える一面も知ってもらえると嬉しいです。

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