森保ジャパンと対戦のU24フランス代表が韓国と強化試合を組むことになった背景
東京五輪の男子サッカー・グループリーグで森保一監督率いるU-24日本代表と対戦するU-24フランス代表が、本番に向けた最後の強化試合として隣国・韓国のU-24代表と対戦する。
韓国サッカー協会(KFA)は6月29日、U-24韓国代表が7月16日にU-24フランス代表と親善試合を行うことを発表した。試合会場は韓国のソウル・ワールドカップ競技場で、午後8時キックオフを予定している。両国代表は7月16日の試合後、翌17日に東京へ出国する計画だという。
東京五輪の男子サッカー競技で、フランスは開催国の日本やメキシコ、南アフリカと同じグループAに属する。グループ内最大の難敵になるであろう日本戦に備え、対アジア勢への免疫をかねて韓国を最終スパーリングパートナーに選んだというのが、大方の見方だ。
(参考記事:「“A代表守備ライン”を移植?」日本の東京五輪オーバーエイジ枠候補に韓国メディアも注目)
ニュージーランド、ホンジュラス、そしてルーマニアと同じグループBに所属するU-24韓国代表としても、フランスは強化試合として絶好の相手になることはもちろん、本大会で決勝トーナメント進出時には再戦する可能性もあるだけに、KFA関係者によると双方にとってメリットのあるマッチメイクとなった模様だ。
ちなみに韓国とフランスの五輪世代同士の対決は過去2回あり、韓国が1分1敗と負け越している。
1回目の対戦は1995年に行われたトゥーロン国際大会で、当時の韓国五輪代表を率いていたのは、ロシア人監督のアナトリー・ブイショヴェツ監督。だが、試合は0-1で韓国の敗戦で終わった。
2回目は2015年にフランスで行われた国際親善試合で、シン・テヨン監督が率いた韓国はMFムン・チャンジン(27、金泉尚武)のゴールで1-1と引き分けている。
なお、フランスは東京五輪最終エントリー18人をすでに発表。オーバーエイジ枠にはクラブワールドカップで蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)に2ゴールを決めたFWアンドレ・ピエール・ジニャク(35、ティグレス)のほか、MFフロリアン・トヴァン(28、ティグレス)やMFテジ・サヴァニエ(29、モンペリエ)が選ばれているが、メンバー変更の可能性も囁かれている。
一方の韓国は6月30日に最終メンバー18名を発表予定。そこで注目のオーバーエイジ枠の人選も明らかになる。
KFA関係者によると、「フランス戦に先立って7月13日にも親善試合を予定しているが、対戦相手はまだ確定していない」とのこと。
その相手も気になるところだが、韓国対フランスの対決はU-24日本代表にとって、ライバルの実力を推し量るひとつの参考になることだけは間違いなさそうだ。