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GW最終日は関東で気温が劇的急降下へ

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
予想天気図(ウェザーマップ)

東京都心はすでに今年一番の暑さ、内陸は真夏日計算も

午前10時10分までの最高気温(ウェザーマップ)
午前10時10分までの最高気温(ウェザーマップ)

タイトル画像にある通り、これから今夜にかけて、長々とした前線が日本海から本州付近へゆっくりと南下してきます。この前線付近では南からの暖湿気と北からの涼しい空気が激しくぶつかっており、雨雲が活発化しやすい状態です。

そしてこの前線に向かう南西風が一段と強まっている関東では、強い日差しも手伝って、朝からぐんぐん気温が上がっており、きょう6日(土)10時過ぎには東京都心で26.9度を観測しました。今年の最高気温は4月21日に観測した26.8度ですから、午前中の段階で早くも更新した状況です。

さらにこのあとは内陸で一気に上がる予想で、埼玉や群馬を中心に、30度以上の真夏日となる所も多い計算です。今年の全国の最高気温は、4月21日に群馬県伊勢崎で観測した31.0度ですから、日差し次第ではこれを上回る可能性も十分にありそうです。

ところがあす7日(日)GW最終日は、上述した前線が関東地方を南下するのに伴い、雨が降り、気温が劇的に急降下する予想です。

7日(日)日中に気温差大の前線が南下

雨や風の予想(ウェザーマップ)
雨や風の予想(ウェザーマップ)

上図はあす7日(日)午後3時の雨や風の予想です。前線に伴う雨雲に覆われ、各地で雨となるでしょう。そして注目は、南海上からの暖かな南西風と茨城沖からの冷涼な北東風がちょうど東京都心付近でぶつかっていることです。

この南西風と北東風の気温差は実に10度位あり、前線の南下とともに、北東風に変わった所から劇的に気温が急降下する予想です。

北東風で一気に肌寒く

気象庁の時系列予報(ウェザーマップが作成)
気象庁の時系列予報(ウェザーマップが作成)

いち早く北東風に変わる水戸では、あす7日(日)未明からほぼ右肩下がりで気温が下がり、正午には13度となる予想です。これは3月下旬頃の肌寒さに相当します。冷たい雨が降り、平均10メートル以上の風も予想されることから、長袖どころか、厚手の上着、冬のコートを羽織りたくなるような肌寒さだと思われます。

一方、さいたまは、南風が残り、あす7日(日)正午の気温はまだ25度の予想ですが、夕方にかけて10度以上、急降下し、午後6時には12度の予想です。

東京都心も夕方にかけて急速ダウン

気象庁の時系列予報(ウェザーマップが作成)
気象庁の時系列予報(ウェザーマップが作成)

熊谷はあす7日(日)正午ではまだ23度ありますが、午後3時にはもう14度の予想で、日中のわずか3時間で10度近くも急降下する予想です。

そして東京都心は、ワンテンポ遅れ、あす7日(日)午後3時ではまだ21度ある予想ですが、午後6時には13度とやはり3時間で10度近く、急速ダウンするでしょう。朝の気温は20度以上あるため、半袖でもお出かけ出来そうな暖かさですが、夕方以降は、吐く息が少し白くなるような肌寒さとなりそうですから、服装には十分な注意が必要です。

なお、GW明けのあさって8日(月)も冷たい雨が続き、日中の気温が各地で15度に届かない肌寒さとなりそうです。冬に戻ったような空気の冷たさとなる可能性もあり、暑さに慣れてきた身体には少々堪える寒暖差となるでしょう。体調管理にご注意ください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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