台風14号は東シナ海から本州付近へ転向するのか?
台風14号は東シナ海から東寄りに転向?
日本の南海上にあった熱帯低気圧がきょう14日(水)午前3時に台風14号となりました。このところ立て続けに台風が発生していますが、現在の発生数としては平年よりやや少ない傾向です。
またきょう発生した台風14号で、現在、タイトル画像にある通り、台風12号、13号、14号のトリプル台風となっていますが、台風が3個同時に発生している状況はそれほど珍しくなく、ほぼ毎年のように発生しています。(去年はありませんでしたので、2年ぶりです。)
さて、けさ発生した台風14号は、今後発達しながら北西方向へ進み、予報円の真ん中を進むと、17日(土)から18日(日)には奄美地方を通過し、19日(月・敬老の日)には東シナ海へ進む予想です。
きのうの予想よりはだいぶ予報円が小さくなりましたが、それでも19日(月・敬老の日)の予報円の直径は1000キロほどあり、東寄りに進めば、九州に上陸している可能性もあるし、西寄り、南寄りに進めば、沖縄本島から東シナ海を遠回りする可能性も否定はできない状況です。
この東シナ海付近で予報円が大きくなっているのは、太平洋高気圧や偏西風帯にいつからどれくらい影響を受けるのかが、まだ定まっておらず、進路にブレがあるからです。
太平洋高気圧と偏西風
上図は18日(日)朝の台風14号、太平洋高気圧、偏西風帯の大まかな位置関係を予想したものです。
台風14号は太平洋高気圧の縁辺を進み、奄美地方付近に達したあと、19日(月・敬老の日)にかけて東シナ海へ進む予想です。その頃から太平洋高気圧の勢力がやや弱まり、朝鮮半島の北にある偏西風帯もゆっくりと南下してくるため、速度やコースに差はあれど、多くの計算が東寄りに転向し、本州付近を指向する進路が示されています。
ところが、東寄りには転向せずに、しばらく停滞する計算や、なかには南寄りに進むような複雑な進路をとる計算もあるため、東シナ海からの動向にはまだ不確実性がある状態です。
東シナ海から複雑な動きも?
参考までに、上図はECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の予想ですが、東寄りに転向はせずにゆっくりと西進した後、南から北上してくる熱帯低気圧(あるいは台風)と相互干渉を起こすような感じで、沖縄地方を南下するような計算となっています。
このECMWFの予想では、南から北上してくる熱帯低気圧(あるいは台風)が来週後半にかけて、本州付近を指向する予想になっているなど、非常に複雑な状況が計算されています。
台風14号の動向により、3連休を含む、今後の天気が大きく変わりそうですから、引き続き、最新の台風情報にご注意ください。