知っておくと安心!キッチンの地震対策【耐震ラッチ】を徹底解説
先日9月1日は防災の日でしたね。
この時期はお店やメディアなどでも防災関連のグッズが紹介され、備えの見直しにちょうど良いタイミング。
そこで今回はオーダーキッチンメーカーに10年務めていた私がキッチンの地震対策機能
【耐震ラッチ】について深掘りしてお伝えします。
「耐震ラッチ」って何?
「聞いたことがあるけどよくわかっていない」
そんな方は知っておくと、万が一の時に慌てず対応できますのでぜひ最後までお読みください。
耐震ラッチとは
キッチンの吊り戸棚についているプラスチック製の部品のことです。
一度ご自宅の吊り戸棚上部を確認してみてください。
(もし無くても大丈夫!後付けもできます)
この部品何のためについているかと言うと、、
地震の強い揺れの際に、中の食器が飛び出さないように扉がロックされる機能。
食器が床に散乱して脚を怪我してしまった、、そんなことがないようにするためのもの。
つまり地震による二次災害を防いでくれるんです。
注意したいこと
扉がロックされてしまうと、中の食器が出せなくなってしまうのでは、、
そんな心配もあるかと思いますが、安心してください!
揺れがおさまると自然にロックが解除されて、いつも通り開きます。
ただし、注意しなければいけないことが2点あります。
①地震後に初めて扉を開ける時
中の重ねた食器が崩れて飛びでてくる恐れがありますので、ゆっくり慎重に扉を開けるようにしてください。
②耐震ラッチが反応しないことも
おおよそ震度5強で反応する、、などの指標はありますが、あくまでも目安。
揺れの方向や建物自体の高さなど状況によっては反応しないこともあるかもしれません。
そんな時のために「重たいものは上部に置かないこと」が基本です!
例えば、土鍋などあまり使わないから、と言って上に置いておくと、地震の時はとても危ないので普段から「重いものは下、軽いものは上」を意識した収納を考えましょう。
万が一のロック解除方法
揺れがおさまったのにロックがかかったままで開かない!
そんな困ったケースの対応策をお伝えします。
それは「扉の上部(ラッチがついている辺り)を手の平で強く押し込む」こと。
そうすると大概の場合、ロックが解除されますので万が一の時はお試しください。
もしそれでも解除されない場合は販売店までお問い合わせください。
いつ起こるのかわからない地震。
食料や生活用品の備蓄などモノの備えももちろん大切ですが、このような知識が頭の片隅のあると、もしもの時に冷静に対応できるかもしれません。