【京都市伏見区】玉手箱ランチが人気の美味しくて楽しい全席車椅子のカフェが伏見稲荷にニューオープン!
店内に入ると、彩り鮮やかなたくさんの車椅子が置かれています。「これ楽しいやん」と家族連れや子供たちも大喜びです。2024年1月18日に、昨年12月、京阪本線「伏見稲荷駅」から徒歩5分の所にオープンしたばかりの「Wheelchair cafe SPRING」を訪れました。
伏見稲荷名物の「おすまし付きのいなり丼」や、寒い冬にほっこり暖まりそうな「とろ〜りアツアツあんかけ焼きおにぎり」など、ランチもスイーツも様々なメニューがあります。店舗で一番人気という「玉手箱ランチ」を食べてみました。
懐石料理並みに盛り付けが綺麗です。まずは生麩田楽をいただくと、京都らしいモチモチの麩に、香り高い味噌。ここの店は味噌に人一倍こだわりがあるといいます。「京の味噌玉みそぽん」は、バリエーションが豊富です。好きな味噌玉をひとつ選んで味噌汁にすることができます。
味噌は京都市上京区の最近では珍しくなった、樽仕込みの味噌専門店から仕入れているとのこと。野菜もドライベジにすることで栄養価も味も高まり、見た目もとっても可愛いですね。土産品としても大人気なのだそう。たくさんの野菜料理の一つ一つに、素材の旨味が生きていて、みんな美味しい。
メインのすき焼きが、これまた絶品でした。肉がど〜んとご飯によく合います。おかわりが1杯無料というのも嬉しいところ。デザートのプリンには、カラメルソースの代わりに味噌が使われています。プリンに味噌? と思いましたが、一口食べて感動しました。まさに、甘じょっぱい、クセになる味。手作りプリンのたまごの味が、味噌で引き立っています。ペロッと全部食べてしまいました。
メニューは、体にやさしくて美味しい、京都産の食材を使ったものを管理栄養士さんやスタッフみんなで考えているのだとか。それにしても、どうして全席車椅子なのでしょうか? オーナーの中村敦美さんは、京都市の家事代行や旅行などで様々な人をサポートする「株式会社サポートどれみ」の経営をする中で、「せっかく京都に旅行に来ても車いすで入れるお店や、嚥下食や介護食対応ができる店が少ないことを課題に感じていました。
「ストレッチャーの人も食事できる新しいスタイルのバリアフリーのカフェを作り、色々な人たちが食事を楽しむ場を作ることで、車イスの人に対する意識が変わったり、手を貸すハードルが下がると考えました。車イスでこられる方はもちろん、車イスじゃない人も車イスに座って触れて、みんなで一緒に楽しんでいただきたい。」と笑顔で語ってくださいました。
中村さんは、家事や育児、介護のスペシャリストでもあるので、ぜひ食事がてら、気軽に相談してみてはいかがでしょうか! 今回、店を案内してくださったのは、FMおとくにのパーソナリティーなどでも活躍するシンガーのCOCOさんです。
「Wheelchair cafe SPRING」(外部リンク)京都市東山区本町22丁目516 カントリーベア1F 075-708-3344