巨人、新体制1年目で4年ぶりのV奪還。広島の夜空に阿部監督が舞う #専門家のまとめ
28日、プロ野球セ・リーグの優勝が決まった。マジックの対象であった阪神が前夜に敗戦し、マジックを1にした巨人は、マツダスタジアムで広島と対戦。今月初めには首位にいながら「歴史的失速」でCS圏外の4位にまで順位を下げた広島はこの日も元気なく、5回まで1対1と競り合っていたものの、6回に巨人が主砲・岡本和とこの日スタメンマスクをかぶった小林の適時打で2点を勝ち越されると、そのままズルズルと失点を重ねた。復活なったエース菅野は8回1失点の完璧なピッチング。最後は大勢が占めて、4年ぶり39回目のセ・リーグ制覇を成し遂げた。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
巨人のセ・リーグ優勝は、原辰徳監督時代の2020年以来4年ぶり。巨人のリーグ制覇が3シーズン以上空くのは2リーグ制以降では、過去7回あった。最長のブランクは、2002年から2007年と2014年から2019年の4シーズン。
日本シリーズに進むには、クライマックスシリーズを勝ち抜く必要があるが、巨人は過去、2007年は中日の前に、2014年には阪神の前に涙をのんでいる。今年のセ・リーグのペナントレースの状況をみると、上位4チームの実力は拮抗していると言え、優勝は果たしたものの、「頂上決戦」進出にはまだまだ予断を許さない。
順当に両リーグの優勝チームがシリーズ進出となると、巨人の相手は、パ・リーグをぶっちぎりで優勝したソフトバンクとなる。ソフトバンクとは2019年から2年連続で相まみえているが、ともに4連敗を喫している。日本野球界の名門として、たとえ相手が「最強軍団」となってもこれ以上無様な敗戦を続けるわけにはいかない。
12年ぶりの日本一に向けて、巨人軍の戦いはまだまだ続く。