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【南アルプス市】知らない市民も多いかも〜富士と滝見の林道ドライブ〜

おがわひでいち地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市など)

ここのところ林道へ行く機会が多くなってきました。近年は、林道といえども真夏は気温が高くてあまり快適とも言えず、日中の時間帯は足が向きにくくなっていました。少しずつ秋めいてきたので、今回は富士山と滝を見られる林道へ出かけてきました。

県道12号韮崎南アルプス中央線の曲輪田新田交差点を左折。山に向かっていきます。

少し進むと右手に桃花橋ループ橋が見えるのでそちらに進みます。

桃花橋公園からの富士。

しばらく進むと県道20号南アルプス街道塩沢入口交差点。まっすぐでも行けますが今回は左折。

およそ900m先にT字路交差点を右折。

この看板が目印。

橋を渡って御勅使川左岸沿いを走ります。ちなみに写真左の建物横の石積みは、武田信玄公の治水事業として伝承されている「石積出」と呼ばれているもので、地域の宝とも呼べる史跡の一つです。また別の機会に治水の史跡達のご紹介ができればと思っています。

こちらは近代の御勅使川治水事業の源堰堤。御勅使川堰堤群の一つとして、日本土木学会選奨土木遺産に指定されている何げに凄い施設なのです。

ウエストリバーキャンプ場の入り口を通り過ぎた所から、山に入って標高を一気に上げていきます。

道端でバッタリとヤマドリのメスに遭遇。

もう一羽いました。メス同士のようです。ゆっくり進むとバタバタと山側に上っていきました。

山の中の分岐。

南アルプス市大嵐地区に在る「山の果樹園」はとても素敵なスポットなので、また来年の果物の良い時期に訪れてみたいと思っています。そして「須沢城善応寺」の看板。こちらも興味深いスポットなのでいずれご紹介できればと思っています。

随分と上ってきた地点に県営林道御庵沢小武川線の起点。今まで上ってきた道は市営林道御庵沢小武川線になります。管理主体違いで少々ややこしい。この林道は途中で県営甘利山公園線と交差して韮崎市まで続く延長25kmと長い林道です。

途中、県営林道塩沢線との分岐。まっすぐ進むと塩沢線。今回は左に進みます。

しばらく進むと一気に左の視界が開けます。高度感もあって気温もちょうど良く気持ちよかったです。

良い富士です。

直ぐ先に平坦に開けた「憩いの森 清良平(せいらだいら)」があります。青色のトイレは市が設置して地元団体により管理されているようです。キレイに使用しましょう。今回は終点まで通り抜けずにここで折り返します。

地域に点在していた山ノ神を集めて設置しています。

正直、市民でもあまり存在は知られていないと思いますが、急峻な山の中の開けた場所は何とも言えない癒しの空間です。

見どころは色々ありそうですが、今回は御庵沢に流れる「元滝」を見に行ってきました。

清良平に車を停めて歩いても行けますが、今回は近くまで車で行ってみました。清良平から少しだけ道を上ると左手に案内板があります。そこから狭い道を進んでいきます。

写真左側に進みます
写真左側に進みます

結構荒れている所もあるので、普通車で進むには注意が必要です。道は最後に行き止まりになります。ここに駐車して元滝に向かいます。

倒木の傍に案内板あり。草が生い茂っている時期は見づらいので探してみてください。

沢音を聞きながらロープの張った遊歩道(と言えるほど整ってはいない)を下っていきます。

視界の右手に瀑布。手前に展望台があります。ここから更に下って沢まで下りられそうですが、転滑落の危険があるので無理せずここで滝を眺めるのをオススメします。

落差20mほどのキレイな滝です。紅葉の時期はもっと色鮮やかでキレイでしょう。

午前中のちょっとした時間を使っての林道ドライブ。富士山も滝も眺められて贅沢な時間でした。また紅葉の時期に林道を巡ってみたいと思います。いつものことですが、林道の通行に際しては一般公道との違いを理解して、十分な準備と安全を意識した運転でお願いいたします。

【交通情報・問い合わせ】
 ○山梨県道路規制情報
 ○山梨県 県営林道通行規制情報

地域情報発信ライター/写真家(南アルプス市など)

本業の傍ら写真家としても活動しています。南アルプス市を中心に、北杜市、韮崎市、西八代郡(市川三郷町)、南巨摩郡(富士川町、早川町、身延町、南部町)を担当しています。地元の皆さんが「出かけたい」「誇りに思う」と言えるような、また他の地域の人からも注目してもらえる記事をお届けできるように頑張ります。

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