待ちに待った南アルプス市高尾地区の穂見神社秋季例大祭が、11月22日と23日にかけて開催されました（昨年の様子はコチラ）

筆者は仕事上がって日が暮れてから神社に向かいます。

ホントにお祭りやってるの？って感じで静かです。

ただ、高尾地区に踏み入れた瞬間に、麓と隔絶された不思議な夜祭りの世界に飲み込まれます。二軒しかない限界集落の高尾地区が参拝客で溢れていました。

ライトアップされて鳥居が暗闇に浮かび上がります。

雅楽の音色が聞こえてくると、高揚感で身がソワソワしてきます。

筆者が到着したのは18時より少し前でしたが、既に駐車場は沢山の車で埋まり、境内も多数の参拝客で賑わっていました。

穂見神社の夜祭りは、人寄せイベント化されていない、昔ながらのお祭りの風情があります。

商売繁盛を祈念して資本金貸し（もとでがし）を求める方も多く。

奉納される太々神楽も、高い完成度で観る者を魅了していました。今年は残念ながら、狐の餅まきに参加せずに帰宅してしまいましたが、来年こそはどっぷりと夜祭りの世界に浸りたいと思います。

巫女殿では巫女舞が奉納されていました。この夜祭りのために練習を繰り返してきたのでしょう。その成果は参拝客からの拍手で証明されていました。

石段の最上部から遠くに南アルプス市内の灯りが見えました。夜祭りちょうちん行列ツアーは、麓から真っ暗闇の山中をヘッドライトの明かりで穂見神社を目指してきます。昔は本物のちょうちんの明かりだけで歩いてきていたのですから凄いですよね。興味のある方には是非一度体験していただきたいツアーです。

お腹空かせてきたので、ただでさえ美味しい豚汁が極上の味になりました。標高900m弱はそこそこ気温が下がってきていたので、身体の芯から暖まりました。

今回は短い時間でしたが、穂見神社の夜祭りを楽しんで帰ることができました。普段は、あまり人が立ち寄らない静かな地域ですが、年に一度の夜祭りの日には人で溢れかえります。楽しみに訪れる参拝客の多さにいつも驚かされます。来年もまた、この不思議な夜祭りが開催され多くの人で賑わうことを願っています。