Yahoo!ニュース

「+675」から始まる国際電話の着信に注意。折り返すと249円/30秒の高額な通話料を請求される

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
身に覚えのない謎の着信に注意(写真:アフロ)

ソフトバンクが同社の携帯電話宛に「+675」から始まるパプアニューギニアからの不審な国際電話の着信が確認されており、利用者に対して折り返し電話をかけないよう注意を呼びかけています。

「+675」から始まる不審な国際電話の着信に関するご注意

同社によるとソフトバンクの回線からパプアニューギニアへの発信は「249円/30秒」かかる料金設定になっており、折り返すことで通話料金が高額になる可能性があるとのことです。

この「+675」の着信についてはソフトバンクの携帯電話だけに限らず、SNSではdocomo、auユーザーともに「着信があった」との声を確認できます。

パプアニューギニアからの着信、なぜ?

それでは、なぜパプアニューギニアからこのような電話がかけられているのでしょうか?

実行者の身元が判明していないため確実にこれだとは言えませんが、おそらくは高額な国際通話を大量に発生させ、パプアニューギニア側の通信会社からその一部をキックバックして貰っているのだと思われます。

この手口は古くはアダルトコンテンツへの課金として国際電話をかけさせたのを皮切りに、最近ではIP電話を乗っ取ることで見に覚えのない高額な国際電話料を発生させるといった被害も起きています。

今回の件に関しては折り返し電話をかけないかぎり被害はありませんので、電話番号の頭に「+」がついている国際電話の着信に対して心当たりのない方は折り返さないよう気をつけてください。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

篠原修司の最近の記事