新たな熱帯低気圧が発生、日本の南海上を北上へ
日本の南海上を北上へ
天気図にある通り、きょう21日(水)午前3時、小笠原の南海上で新たな熱帯低気圧が発生しました。タイトル画像の雲の様子をみても、真っ白な雲が湧きたっており、雲頂高度15000メートル以上の積乱雲が密集していると解析されています。
この熱帯低気圧は今後、北西方向へ進み、あす22日(木)夜にかけて日本の南海上を北上する見込みです。その後は不確実ながらもあさって23日(金・秋分の日)にかけて、紀伊半島周辺に到達する計算が多くなっています。
熱帯低気圧のまま北上してくるのか、熱帯低気圧は衰弱しつつ、湿った空気として北上してくるのかなどはまだはっきりとしませんが、いずれにしても四国から関東周辺にかけては、今後の動向に要注意です。
四国から関東は要注意
上図はあさって23日(金・秋分の日)正午の雨雲の予想です。
北上してくるであろう熱帯低気圧の北側から北東側に雨雲がのび、東海から関東を中心に広く雨となるでしょう。一部に活発な雨雲もみられますが、南からかなり湿った空気が流れ込むため、予想以上に雨雲が発達し、雷を伴って激しく降るような所が出てくるかもしれません。
あさって23日(金・秋分の日)から24日(土)にかけては、早期注意情報(警報級の可能性)で、静岡、愛知、三重に、大雨警報の可能性[中]が発表されており、この東海を中心に、四国から関東にかけて、今後の雨に関する情報に注意が必要です。
台風となる可能性は?
台風11号や台風14号が通過したことにより海水がかき混ぜられ、日本の南海上の海水温は、8月下旬のピーク時(31度以上)よりは3度以上下がり、28度前後で、平年よりも低い状態となっています。
今後日本の南を北上する熱帯低気圧に関しては、今のところ、種々の計算をみても、台風の勢力になる予想はほとんどありませんが、28度前後の海水温は台風が発生する可能性のある海水温ですから、油断は出来ません。