【秋田県由利本荘市】大内地域の特産品「佐々木商店」の”三角油揚げ”のおいしさに迫る!
こんにちは。地域情報発信ライターの佐藤らなこです。
由利本荘市大内地域の特産品”三角油揚げ”を食べたことはありますか。近隣住民の皆様で知らない方はいないと言っても過言ではないでしょう。
私は「道の駅おおうち」の直売所で見つけて、食べてみたのが最初でした。”外はサクサク 中はふっくら”な分厚い油揚げ、本当おいしいですよね!
というわけで、本日は「佐々木商店」の”三角油揚げ”についてご紹介いたします。社長さんのご厚意で工場を見学させていただき、おすすめの食べ方も聞いてきました。これを読んだら、”三角油揚げ”を今すぐ食べたくなるかも!?
"三角油揚げ"の製造元「佐々木商店」
"三角油揚げ"の製造元「佐々木商店」は大正14年創業。98年もの長きにわたり、事業を続けていらっしゃいます。
今回は社長さんにお話をおうかがいするため、事務所兼工場に向かいます。工場に近づくと、いい香りが漂ってきて、胸いっぱいに吸い込みたくなりました。
製造の様子
社長さんのご厚意により、特別に工場見学をさせていただきました。コロナ禍前は近隣の小中学校をはじめとし、一般の方も含め、工場見学の受け入れをしていたそうです。再開が待ち遠しいですね。(※今のところ、再開は未定です)
奥に見える機械で、大豆から豆腐の材料となる豆乳を絞るまでの作業をします。機械を使うというと簡単そうに思えるかもしれませんが、大豆を水につけておく時間や煮る温度、時間などはその日の気温や湿度などで判断し、調整しているそうです。
そのような細分にわたるこだわりと丁寧な作業によって、「佐々木商店」の商品の品質や味が一定に保たれているんだなということがわかります。98年もの間、地域の方々に愛され続けるってすごいことです!
「佐々木商店」では厳選された国産大豆を使用しています。大豆を絞ってできた豆乳には、凝固剤となるにがりを入れて撹拌するのですが、いつどのようにかきまぜるかによって味が変わってくるとのこと。何分後、何回という機械的なことではなく、長年の経験によってそのタイミングがわかるそうです。まさに職人技!
油揚げになる前の専用の豆腐が水の中で冷やされていました。この豆腐は一晩寝かして、翌日の朝に水切りをし、油で揚げられるそうです。
なお、豆腐として販売するものは朝早くに製造され、すぐに出荷しています。
「佐々木商店」では1日平均、豆腐は約250~300丁、油揚げは約1200枚製造しているとのことです。
三角形の油揚げがきれいに並んでいます。ちょうど揚げているところでした。揚げあがるまでは30~40分かかるそうです。
「佐々木商店」では大豆をしぼった油(大豆油)で揚げていて、この油を使うことで、風味がよく香ばしい油揚げになるとのこと。
上から網のようなもので抑えているのが見えると思いますが、そうしないとくるくる回ってしまい、油揚げがきれいに膨らまないそうです。
できたての”三角油揚げ”からはいい香りがします。工場の外に漂っていた香りはこれでした!きつね色もいい感じ!
できあがった”三角油揚げ”は冷やした後にパック詰めされ、翌日出荷されます。最短で2日で出荷できるそうです。
そういえば、なぜ三角形なのかを社長さんにおうかがいしたのですが「なぜかはわからない」ということでした。謎が解ける日は来るのか、来ないのか(笑)
社長さんによると、道の駅やスーパーで購入したものをできたて&揚げたての状態に近づけるには、電子レンジで30~40秒ほど温めるといいそうです。
いつもはフライパンでちょっとあぶって食べるところですが、早速、電子レンジを使って温めてみました。すると、ふっくら感が増した”三角油揚げ”に!
フライパンであぶるのとは全然違います。お好みではありますが、これにちょっとお醤油&七味をかけて食べるのもおすすめだそうです。ぜひお試しください。
自宅にて調理&実食!
さて、社長さんにおすすめの食べ方をおうかがいしたところ、「煮物だな~」とおっしゃっていたので、そういえば道の駅おおうちで見かけた"三角油揚げのつゆ”はどうだろうと思い、このつゆを使って煮込んでみることにしました。
この”三角油揚げのつゆ”は、以前何度かご紹介した由利本荘市石脇の「マルイチしょうゆ・みそ醸造元」で作られたものです。これは間違いない!と確信しました。
例にもれず、パッケージに書かれてある通りに調理(煮るだけですが...笑)します。
つゆの香りが台所に広がります。”三角油揚げ”につゆが染み込んでいく様子がわかります。これは絶対においしいぞ!
10分経ちました!煮込むだけなので簡単です。水の量を調整したり、”三角油揚げ”と一緒に煮込む具材を増やしたりすることで、お好みの濃さ(味)に変えることができると思います。
つゆを存分に吸い込んでふくらんだ”三角油揚げ”はさらにボリュームが増した気もします。噛むとじゅわ~っとつゆが口の中に広がり、たまらないおいしさ!これこれ!
そうそう!自分で調理するより、プロが調理したものが食べた~いという方は、以前ご紹介した「うどんの双葉食堂」へどうぞ!「佐々木商店」の”三角油揚げ”を使ったうどんが食べられますよ。
※ちなみに「うどんの双葉食堂」では、この”三角油揚げのつゆ”は使用していません。
番外編~寄せ豆腐
”三角油揚げ”が看板商品ではありますが、「佐々木商店」では豆腐も製造しています。今回、こちらの"小丸(寄せ豆腐)”を社長さんよりご提供いただき、初めて食べてみました。
箸でつかむのはむずかしい、寄せ豆腐特有のやわらかさ。スプーンにのせるとプルップル!
旅館の朝食で出てきそうに思いました。寝起きのお腹にやさしい感じ。食欲がない時にもこれなら食べられそうです。冷奴もいいし、逆にちょっと温めるのもいいかもしれません。
いろんな食べ方をしてみたい!
最後に、話を”三角油揚げ”に戻します。
”三角油揚げ”の自分なりのおいしい食べ方を確立している方もいらっしゃると思いますが、調理方法がわからないという方は、ぜひ「佐々木商店」のホームページをご覧ください。”三角油揚げ”を使ったレシピが15種類も掲載されています。これは見るべきですよ!
親鳥煮とのコラボや豚肉の代わりに”三角油揚げ”を使ったしょうが焼き、寒い時期にはキムチ鍋。あー、もう絶対おいしいやつ!
「佐々木商店」の”三角油揚げ”が食べたくなってきたでしょうか?
由利本荘市内ですと、ほとんどのスーパーで”三角油揚げ”を取り扱っているので、食料品の買い出しに行かれた時にお豆腐や油揚げのコーナーをのぞいてみてください。
商品の問い合わせ先【佐々木商店】
住所:(工場)秋田県由利本荘市岩谷町日渡18-1
電話番号:0184-65-3061
定休日:日曜
公式ホームページ(外部リンク)
※工場では商品の販売はしていません。
※本取材では佐々木商店の社長 佐々木様のご協力により、三角油揚げ、寄せ豆腐、三角揚げのつゆを無償で提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。