新たに発生が予想される台風の予報円は、直径1400キロにも及ぶ巨大な予報円
台風22号が発生へ
タイトル画像にある通り、フィリピンの東海上に、熱帯低気圧が発生しています。
気象庁の発表によると、この熱帯低気圧は今後24時間以内に新たな台風へ発達する見込みで、この熱帯低気圧の他にすぐにでも発達しそうな熱帯擾乱(ねったいじょうらん)はないため、台風となれば、台風22号ということになります。
新たに発生する台風は発達しながら北西方向へ進み、予報円の真ん中を進むと、5日後の週明け31日(月)午後3時には、フィリピンの北部付近に達する見込みで、この時点で暴風域を伴う台風へ発達していることが予想されています。
そして注目はこの31日(月)午後3時の予報円の大きさで、直径1400キロにも及んでおり、まるで北海道から九州までを包み込むような大きさとなっています。よく間違えられるのですが、予報円が大きくなるのは台風が大きくなるのではなく、台風の進路に不確実性が大きいため、台風がどこに向かうのか予想が難しい場合に、このような現象が起こります。
今回も然りで、31日(月)午後3時の台風の中心は、種々の計算により、南シナ海に進んでいるものもあれば、予報円の東側を北上し、沖縄の南に到達しているものもあるなど、バラバラの状態です。
このあたりの進路を決めるのは、南の太平洋高気圧の位置やその勢力などが主となりますが、モデルによっては、沖縄付近へ北上した後、北からの偏西風にのり、来週の半ばから後半にかけて、本州付近へ近づくことを予想する計算もある状態です。
週末以降、沖縄は要注意
上図は来週11月1日(火)夜の暖湿流の予想を表したものです。
新たに発生する台風を取り巻く暖湿流が沖縄付近まで到達しており、沖縄では雨や風が強まる心配があります。もし台風と共にこの暖湿流が北上すれば、本州付近でも季節外れの台風に伴う荒天ということも考えられますので、今後も最新情報を見守る必要があります。