「まだ使える」「いつか使うかもしれない」は「使う」とは限らない 食器の処分基準
物を整理する時、要不要の判断をします。必要な物は持ち続け、不必要と判断した物は捨てるなどして家から出します。その判断の基準がとても重要です。
家の中でついつい増えがちな食器について考えてみましょう。
「まだ使える」
例えば、お皿やコップなどは欠けたりヒビが入ったりしていなければ「まだ使える」状態です。つまり「使用可能」です。
使うことができる食器なのだから・・と言って、「必要な物」と判断するケースが多いです。
しかし、実際に使うかと言うと、必ずしも使うとは限りません。今まで使っていなかった食器は、今後も使う可能性は極めて低いです。
「いつか使うかもしれない」
物を出していくと、購入直後に数回使用したきりで、その後はまったく使っていない食器が久しぶりに姿を現す・・そんなことも多いです。
洗いにくいグラスや、趣味ではない器など、使わない理由が何かしらあります。
しかし、いつか使うかもしれないと言って、来るか来ないかわからない未来のために備えようとする心理が働きます。
結果そのまま持ち続けようとすることが多いです。
最後に使用したのはいつか思い出せないような物、やはり今後使う可能性は極めて低いです。
使わない物=不必要な物
しばらく使用実績がない、あるいは今後使う予定のない物は不必要な物です。物は使ってナンボ、使わない物は必要な物ではありません。
ただし、記念品や思い出の品など、特別な物に関しては別の考え方をします。
持っていることそのものが心の拠り所になる存在であれば、使用の有無に関わらず必要な物です。
かと言って、家の中が思い出の品だらけになるのは問題です。量のバランスを考えて厳選することが大切です。
本当にもったいないのは何か
まだ使える物に対して捨てようと判断をする時、よく起こる感情が「もったいない」と思う気持ちです。
特にブランドの食器など値段の高い物に抱きやすい感情です。
しかし、もったいないのは、使わない物のために確保しなければならないスペースです。
さらにもっともったいないのは、整理のたびに動かしたり考えたりする時間です。
目には見えない、そしてお金では取り戻せない「もったいない」に気づくことが重要です。
いつも使う物、お気に入りの物だけに囲まれる暮らし
食器棚の中をいつも使っている物、お気に入りの物だけにすると、とても気持ち良く暮らせます。
扉を開けるたびに心が浮き立つような光景。そんな食器棚を目指してみてはいかがでしょうか。