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【河内長野市】小1時間のショートトリップ!泉北・光明池駅から河内長野駅行きのバスに乗ってみました。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野駅を中心に市内内各地をを放射線状に発着するバス路線がありますね。その多くは市内の住宅地に向かうものが多いですが、一部のバスは千早赤阪村や堺市に向かっています。

その中でも、堺市の光明池駅から出ている河内長野駅前行き路線バスは、和泉市の山里を経由して河内長野駅に向かっています。全体の所要時間が1時間近く(57~59分)と長く、バス停の数は、起点と終点を入れて35もあります。

これでバスでのショートトリップが存分に楽しめることがわかりました。というわけで、実際に光明池駅からバスで河内長野駅を目指して見ました。

堺市南区にある泉北高速の光明池駅です。ここから河内長野駅まで公共交通を使う場合は、中百舌鳥駅を経由して南海高野線に乗り換えすることが多いのかもしれませんね。

今回はあえて、路線バスに乗って河内長野駅を目指すことにしました。

バスの車内です。当たり前のことですが、いつもの南海バスと変わりありません。

バスは光明池駅前を出発しました。

いきなりいかつい建造物群が見えて来ました。これは関西電力送配電(株)南大阪電力所。

ちなみにもう堺市から和泉市に入っているようです。光明池駅が堺市と和泉市にまたがっているので、そうなるようです。

早くも山里のようなところに出てきました。途中には女鹿坂(めまざか)など、とても個性的な名前のバス停があります。ただ残念なことと言えば、光明池自体のすぐ横をバスが走らないので、池の姿を見ることは出来ませんでした。

せっかくなので光明池の名前の由来を調べると、和泉市国分町にある浄福寺で光明皇后(奈良の大仏を建立した聖武天皇の皇后)が誕生したという伝説にちなんで、光明池と名付けられたそうです。

そんな池の由緒をバスの中で調べていましたが、バスは順調に走ります。このバスに乗ったのは平日のお昼ですが、光明池駅からは意外にも多くの人が乗ってきていました。

ところが次々と降りて行き、気が付けばもう画像に映っている先頭の人と私だけになっていました。

池が見えてきましたね。この池を調べてみましたところ、鍛治屋大池といいます。

住宅地の地図が見えてきました。地図を見ると和泉青葉台というそうです。青葉台は河内長野にもあります(北青葉台、南青葉台)。「青葉」という言葉がさわやかなイメージなので、住宅地のネーミングに採用されやすいのでしょうか。

和泉青葉台で最後の乗客が降りていきました。ここからは私だけの貸切状態です。

この辺りを地図でみると、有名なリサイクル公園が近くにあるようですが、やはりバス路線から少し離れていて見えませんでした。

ちなみにこの堤防を調べましたが、梨本池のものでした。

バスから見えているのは納花(のうけ)長池です。和泉市のこのあたりも、南河内地域同様にため池が本当に多いですね。

光明池駅からのルートをまとめてみました。こんな感じでバスは進んでいます。

バスは南東に続く道を通りながらいくつもの小さな集落を越えて行きます。ところどころで古い建物が見えていました。ちなみにこの道は堺の鳳から和歌山の笠田までを結んでいる父鬼街道(ちちおにかいどう)の一部なのだそうです。

この辺りから上りになっています。国分峠に差し掛かります。

峠のところで反対側(河内長野側)からのバスと行き違いました。ほぼ中間点のようですね。

国分峠の標識が見えてきました。光明皇后の誕生所が近くにあるそうです。また切坂城趾もすぐ近くにあって、安土桃山時代に岸和田城主の中村一氏が根来寺の勢力と対峙したような伝承があるそうです。

この国分峠東バス停で乗降が無いのにも関わらず、しばらく停車しました。時間調整のようですね。

バスの窓からは施福寺の看板があります。この寺院は滝畑から、ダイヤモンドトレールで西に向かえばある槙尾山の寺院です。

バスは動き出しました。国分峠を越えるとバスが旧国道の170号線に入りますが、ここから河内長野駅まで基本的にこの旧国道沿いを走るようです。

この交差点は、170号線バイパス。ようするに大阪外環状線です。

大阪外環状線を越えて見えて来たのは国華園です。

国華園を過ぎると、河内長野まであと僅か。

和泉市で最も東寄りにある南面利(なめり)の集落から、緩やかな上りになって来ました。

いよいよ、河内長野市との市境です。かつては和泉国と河内国の国境でもありました。

ついに河内長野市に入ります!

こうして河内長野市に入りました。ここからは峠を下って行きます。ちなみに和泉青葉台からずっと貸切状態が続いています。

やがて天野山まで降りて来ました。このバス停で新たに乗客が数名乗り込んできました。

金剛寺の南大門の前を通過していきます。

ここまでの行程はこんな感じです。

貸切状態は解除されましたが、まだ乗客は少ないです。

門前バス停付近にある石碑前を通過。

下里口バス停を通過し、河内長野の中心部へとパスが向かっていきます。

外の風景が、山の中から少しずつ住宅地へと。

清崎バス停で、時間調整のため停車しました。

さて進行方向から右手方向は、しばらく竹林が続きましたが、

ついに空が大きく開けたところに出て来ました。遠く河内長野の市街が見渡せます。金剛山も見えますね。またほんの一瞬ですが、かろうじて市役所も見えてきました。

開けたところの坂を下っていくと、水落バス停を越え上原地域に差し掛かりました。

上原口バス停まで来ると、すぐ近くに風の湯さんがあるためか、多くの人が乗ってきました。

バスは外環状線に入りました。

オークワが見えてきました。

しばらくして旧国道に戻り、河内長野駅を目指します。

西代神社など、馴染みのスポットの横を通過して行きます。

七ツ辻を越えると河内長野駅まであと僅か。

駅のロータリーの手前で、出てきたバスとすれ違いました。

こうして河内長野駅に無事到着しました。

ということで、最後はこういうルートで河内長野駅に到着しました。

こうして、堺市の光明池駅から和泉市を経由して河内長野駅に戻ってきました。バス料金は630円です。ちなみに中百舌鳥経由の電車利用では530円。所要時間は平均46分と、電車利用の方が早くてお得です。

だけど1時間弱のショートトリップは、精神的な楽しさがあります。里山や古い建物をときおり眺めながら、そして乗客も少なくなかなか楽しいひと時でした。

もし、光明池方面に行く機会があって帰りは急ぎでないときは、ぜひバスでミニ旅気分を味わいましょう。車でなぞってみてもおもしろいかもしれませんね。

河内長野駅バス停
住所:大阪府河内長野市本町29
アクセス:南海近鉄河内長野駅からすぐ

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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