台風12号が持ち込む暖湿気で、首都圏は警報級の大雨も
台風12号は熱帯低気圧に変わるも油断できず
台風12号は、きょう2日(土)午前9時現在、小笠原諸島の東海上を時速35キロのやや速い速度で北北西に進んでいます。今後は発達することなく、今夜からあす3日(日)明け方にかけて父島の北を西寄りに進む見込みで、小笠原諸島は強風や高波に注意が必要です。その後は日本の南へ進み、あす3日(日)夜までには熱帯低気圧に変わり、あさって4日(月)午前9時には四国沖に達するでしょう。
台風12号は熱帯低気圧に変わるのですが、全く油断はできません。台風と熱帯低気圧の違いは風の強さだけであり、湿った空気や雨雲が急に衰える訳ではなく、熱帯低気圧の周辺部で大雨に見舞われることはよくあるものです。今回も然りで、台風12号から変わる熱帯低気圧も大雨をもたらすおそれが十分にあります。
かなりの暖湿気が関東へ
上図はあさって4日(月)午前3時の暖湿流を示したもので、台風12号はすでに熱帯低気圧に変わり、紀伊半島の南を西進していますが、熱帯低気圧周辺の際立った暖湿気が広く関東へ流れ込んでいる様子がうかがえます。その後、熱帯低気圧が西へ進んでも、関東にはあさって4日(月)いっぱい、この際立った暖湿気の流れ込みが続く予想です。
関東は激しい雨に警戒を
あさって4日(月)正午の雨雲の予想をみると、南東からの湿った空気に伴い、関東を中心に太平洋側で雨雲が発達し、雷を伴って激しく降る所がある見込みです。特に都内から神奈川にかけて雨雲が発達する計算です。
首都圏でも警報級の大雨の可能性
気象庁からきょう2日(土)昼前に大雨に関する早期注意情報が発表されました。あさって4日(月)は、東京、神奈川、埼玉、千葉で警報級の大雨となる可能性が[中]と発表されています。これは警報の可能性は今のところ、それほど高くはないものの、一定程度認められるということを現しており、雨雲の発達いかんでは、首都圏で警報級の大雨となるおそれがあることを示しています。
今後も最新情報にご注意ください。