寒くなってくると食べたくなるのが、名古屋名物「味噌煮込みうどん」。濃い味噌をまとった弾力抜群の太いうどんを啜る時の幸福感はたまらないですよね...!!

ということで"大好きな味噌煮込みうどんを、この冬どれだけ巡れるか？"自分の中で試してみたいと思ったので、連載をしてみたいと思います。どこまで記録をのばせるのやら!?

ということで、まずはじめに訪れたのは、御園座の裏手・御園通に軒を連ねる老舗うどん屋「五城」さんです。

近年リニューアルをした御園座。昔ながらの名古屋のカルチャーの中に少し新しさも加わっていて、独特な雰囲気が漂う御園通は、名古屋観光の穴場スポットですね。

そんな御園通で、創業以来約40年も愛されている「五城」さん。正統派なうどん屋さんの佇まいで、入店すると懐かしいほっこりする空間が広がっています。

常連さんと思われる方や、サラリーマン、ご夫婦までちらほら。立場の違う方が集まって同じうどんを啜っている風景は、当たり前のようでなんだか良いなぁ...と思える時間です。

注文したのは、やはりスタンダードな味噌煮込みうどん。味噌煮込みうどんが大好きなので、筆者の中では大盛りがデフォルトです！

うどんがやってきたとき、木製の台に置かれ、特製の鉄鍋で出していただいたのには驚きました。

刻んだ白菜、油揚げにネギ、玉子、かまぼこ、かしわ（鶏肉）と、とても具沢山な味噌煮込みうどんです。具材にたっぷり味噌が染み込んでいる感じがたまりません。

天かすは後から入れる方式ではなく、最初から少しかかっています。

味噌スープを一口飲むと「あ、優しい...。」という印象。豆味噌らしい味噌がとても濃いお店も多いですが、五城さんの味噌スープはコクがありながらもマイルドで、喉奥にスッと染み込んでいきました。

湯気が漂う中で、ハフハフと冷ましながら、味噌と一緒にうどんをいただきます。適度に濃い味噌が染み込んだもちもちの麺を啜るのは最高ですね！

表面は味噌をしっかり感じる一方で、噛めばかむほどうどん本来の小麦の美味しさを感じられます。味噌煮込みうどんの麺は、辛くなりすぎないように塩を練り込んでいないのが特徴。

それゆえに濃い味の後にも素朴な美味しさが口に残るのです。

「五城」さんの麺は、とても一本一本が長くて食べ応えがあります。これぞ手打ちの醍醐味ですね！

味噌煮込みうどんといえば、やはり玉子での味変がたまりませんよね。濃い味噌の中に独特のまったり感が加わって、病みつきになる味わいです。

うどんを食べる中盤に玉子を溶かすか、最後まで楽しみをとっておくか人それぞれだと思いますが、筆者は後者派です。

ということで最後は鉄鍋いっぱい注がれた味噌スープを平らげて完食しました。お腹も心もほっこり満足です。活力をもらって午後からの仕事も頑張れますね。ご馳走様でした。