モラタがプライバシー侵害に激怒! 市長の“ロマーノ砲”で新居から早々の引っ越しを宣言
「HERE WE GO!」
取引成立は確かだった。だが、早々に破局を迎えることとなりそうだ。
ミランのアルバロ・モラタが10月3日、SNSの投稿でミラノ近郊コルベッタの市長に怒りを表した。同市に住むことを同じSNSで明かされたからだ。
■市長が新居決定をスクープ
マルコ・バッラリーニ市長は2日、「ひと足早いエイプリルフールではない。モラタがコルベッタの新たな住人となる!」と投稿。モラタが転居の手続きを終えるところだと明らかにした。
「知ってのとおり、私はインテルの大ファンだ。しかし、喜んでモラタを我々の素晴らしいコルベッタファミリーに歓迎する。ファブリツィオ・ロマーノならこう言うだろう…『モラタはコルベッタへ、HERE WE GO!』」
移籍市場に精通する世界的ジャーナリストのフレーズを使い、モラタの“加入”を発表したかたちだ。
また、バッラリーニ市長は、『La Repubblica』紙に「1カ月ほど前から知っているが、移籍市場の交渉みたいに、ついにオフィシャルとなった」とも話している。
「モラタは賃貸契約にサインし、多くの人がすでに地域で彼を見て、レストランで記念撮影している。そのためうわさが広まっており、公式に歓迎したかったんだ。我々の街には多くのとても美しい住居があり、彼がそのひとつに魅了されてうれしいよ」
■選手は皮肉と転居宣言
しかし、この“発表”にモラタは憤慨。「市長殿、僕のプライベートを侵害してくれて感謝します」と、皮肉りながらバッラリーニ市長を批判した。
「幸いにも自分に貴重な財産はなく、唯一の宝物は子どもたちです。そしてその子どもたちの安全があなたによって脅かされました。コルベッタは一定のプライバシーを保証してくれると思っていましたが、あなたがSNSを使いこなせず、市民を守れないおかげで、すぐに引っ越さなければいけなくなりました」
“ロマーノ砲”が4人の子どもを持つ選手の怒りを買うことになったバッラリーニ市長だが、インスタグラムのストーリーで、インテルのロゴ画像と手を振る絵文字とともに、「Ciao ciao」(バイバイ)と投稿している。モラタへの反論なのだろうか。
なお、バッラリーニ市長はTikTokのフォロワー数が75万2000人。『La Repubblica』によると、ジョルジャ・メローニ首相らに続き、3番目にフォロワー数が多い政治家だそうだ。『Corriere della Sera』紙によれば、イタリアの多くの若者に知られている。