【京都市北区】戦国武将たちの夢の跡 庭園 仏像 襖絵など普段見学できない非公開文化財を特別公開!
京都市と京都市観光協会は、2023年1月から3月にかけて、恒例となった「京の冬の旅」を開催します。普段は見ることができない仏像など貴重な宝物や庭園、襖絵、建築など非公開文化財が公開されるとあって、好評を博し、今年で第57回目を迎え、15の寺院などで実施されます。今回はその内、北区エリアの大徳寺の3塔頭をご紹介します。
大徳寺は、「臨済宗大徳寺派の大本山で龍宝山と号する。鎌倉時代末期の正和4年(1315)に播州の守護赤松円心の寄進により大燈国師宗峰妙超が開創。後に花園天皇と後醍醐天皇の厚い帰依を受け南北両朝の勅願寺となった。室町時代には応仁の乱で荒廃したが、一休和尚が復興。桃山時代には豊臣秀吉が織田信長の葬儀を営み、信長の菩提をとむらうために総見院を建立併せて寺領を寄進、それを契機に戦国武将の塔頭建立が相次ぎ隆盛を極めた。勅使門から山門、仏殿、法堂(いずれも重文)、方丈(国宝)と南北に並び、その他を合わせいわゆる七堂伽藍が完備する。天正17年(1589)に千利休によって山門の二階部分が増築され金毛閣と名付けられ、堂内に利休の像を安置したことから秀吉の怒りをかい利休自決の一因となったと言われる。」(京都市観光協会ホームページより)とされる古刹です。
「大徳寺 三玄院」は、浅野幸長、石田三成、森忠政ら三武将が開祖に春屋宗圓和尚を迎え、創建しました。黒田長政や古田織部の菩提寺でもあります。方丈には、江戸時代の絵師・原在中が各室ごとに異なる技法を用いて描いた襖絵が残り、「八方睨みの虎」は、どこから見ても視線の合うように描かれた秀逸な作品です。枯山水庭園「昨雲庭」も見どころです。
1月16日(月)~3月13日(月)の公開 1月27日(金)、28日(土)、3月7日(火)~9日(木)は拝観休止
「大徳寺 総見院」は、豊臣秀吉が創建した織田信長の菩提寺です。本堂に安置されている「織田信長座像」は、仏師康清によって二体作られたものの一体で、もう一体は、一周忌法要の際、遺体の見つからなかった信長の棺に代わりに入れられたといいます。趣の異なる三席の茶室や加藤清正が朝鮮から持ち帰った石を井筒とした「掘り抜き井戸」も残っています。
1月23日(月)~3月17日(金)の公開
「大徳寺 芳春院」は、加賀藩主・前田利家の正室まつ(芳春院)が創建した前田家の菩提寺です。「呑湖閣」は、「金閣」「銀閣」「飛雲閣」と並んで、京都四閣と称される優美な二重楼閣と楼閣山水庭園がみどころ。おまつ様の木像を安置する本堂の庭園「花岸庭」は、昭和の名造園家として知られる中根金作が復元した枯山水庭園です。今回7年ぶりの公開となります。
1月7日(土)~3月19日(日)公開 1月28日(土)は拝観休止
2023年京の冬の旅は、他区のエリアでも魅力的な文化財が目白押しです。ぜひこの機会に訪れて見てください! ※コロナウイルス感染拡大の状況、社会情勢等により「京の冬の旅」が中止または内容変更となる場合がございます。
大徳寺(外部リンク) 京都市北区紫野大徳寺町53 075-491-0019 京都市観光協会オフィシャルサイト