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羽田空港の駐車場満車に注意。明日からの夏休み期間中は数時間待ちも

鳥海高太朗航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師
夏休み期間中は、羽田空港内の駐車場が全て満車になることは珍しくない(筆者撮影)

 いよいよ明日からは3連休、本格的な夏休みがスタートする。羽田空港から国内旅行・海外旅行に出かける人も多いだろう。家族連れなど荷物が多い時や出張で効率的に動きたい時など自家用車で羽田空港を訪れる人も多いだろう。最近では毎年恒例となっている羽田空港の駐車場混雑について最近の傾向を含めてまとめてみた。

夏休み期間中は国内線・国際線共に24時間2100円

 まず羽田空港内の駐車場料金についてであるが、普通車の場合、入場から30分以内の出庫であれば無料、1時間までは300円、以降は30分毎に150円が追加される。通常時期であれば24時間毎の上限が国内線ターミナルに隣接する「P1」「P2」「P3」「P4」は1500円、国際線ターミナルの駐車場は2100円となっている。ただし、国内線ターミナルの4つの駐車場には繁忙期に多客期料金を設定しており、今年については明日7月13日~9月1日までは24時間あたりの上限を国際線ターミナル同様に2100円に設定している。

 よって7時間以上駐車する場合は一律2100円となる。羽田空港の駐車場は追加料金で事前予約も可能となっているが、繁忙期は予約開始日に満車になることがほとんどであり予約ができればラッキーと言っていいだろう。

国内線の駐車場は早ければ朝7時台に満車。最後に満車になるのは国際線ターミナル

 予約なしでの利用者が大半になるが、この数年の傾向から満車の状況について考えてみる。夏休み期間中の週末やお盆期間中は特に満車になるのが早く、場合によっては朝7時台で満車のケースもある。筆者がこれまで実際に利用している感覚だと、週末やお盆期間中でも朝6時台で満車になることはまずない。ただ7時台前半でも問題なく入れる場合がほとんどだが週末やお盆期間中は混雑状態によっては満車になることもある。既に混雑期に入っており、筆者も昨日(7月11日)の午後の段階で国内線ターミナルの駐車場は満車で国際線ターミナルの駐車場を利用したほか、本日も午前11時の段階で国内線ターミナルの4つの駐車場が満車になっていた(国際線ターミナルは空車あり)。

 混雑の傾向としては、JALやスカイマークが発着する第1ターミナルの「P1」「P2」が最初に満車となり、その後に第2ターミナルの「P3」「P4」が満車になり、最後に国際線ターミナルが満車になることが多い。国際線ターミナルも日によって異なるが、朝7時台はまず問題なく入庫でき、8時台前半でも基本的には入庫できる。国内線が満車になった直後であれば、国際線へ向かうことで駐車できるケースがほとんどだ。国際線ターミナルに駐車後、国内線ターミナルへは無料のターミナル間連絡バスで移動できる。

早ければ朝7時台で満車になることもある(筆者撮影)
早ければ朝7時台で満車になることもある(筆者撮影)

駐車場にスムーズに入れる狙い目は早朝便と夜便

 全ての駐車場が満車になってしまった場合、空車が出るまで駐車場のゲート前から続く行列に並ぶ必要があるが、午前中に満車の列に並ぶと動きが特に鈍く、場合によっては数時間待ちになることもある。午前中は駐車場の利用が多い首都圏在住者の到着便利用者が少なく、出庫する車が限定的で一旦満車になってしまうと、なかなか空かないというのが実情だ。あと数台で入庫できそうなのに、全然前に進まないことも多い。

 自家用車でスムーズに入庫したい場合、夜の便を狙う方法もある。日によって異なるが、夕方以降は繁忙期であっても到着便で羽田空港に戻ってきた人の出庫が多いことから、ほぼ待ち時間なしでの入庫が可能であり、仮に満車であっても長い時間を待たずに入庫することが可能だ。車での空港アクセスを優先したいのであれば、早朝便もしくは夜便で出発することで駐車場満車のリスクを軽減することができる。

出発前にリアルタイムで混雑を確認できるサイトをチェック

 ありがたいことに羽田空港の駐車場混雑状況はリアルタイムにインターネット上で確認することができる。Yahoo!などの検索サイトで「羽田空港 駐車場混雑状況」と入力することでアイポスネットのリアルタイム駐車場情報から混雑状況が確認できる。黄色の表示で「混雑」が出ていると危険水域になるので注意する必要がある。満車の際の駐車場待ちで飛行機に乗り遅れるケースも発生しているので、混雑状況を見て厳しいようであれば、公共交通機関の利用もしくは天王洲アイルや品川など羽田空港へ1本でアクセスできる駅に近い駐車場を使うなどの対策が求められる。

インターネットで最新の駐車場混雑状況が確認できるので、出発前にチェックすることをおすすめする
インターネットで最新の駐車場混雑状況が確認できるので、出発前にチェックすることをおすすめする

 夏休み期間中は、駐車場はもちろんであるが、チェックインカウンターや保安検査場も混雑することから、通常よりもかなり時間の余裕を持って空港へ向かうことをおすすめしたい。

※上記の情報は筆者の実体験を中心にまとめたもので、日によって大きく状況が異なることから、最終的な判断は利用者自身で行ってください。

航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師

航空会社のマーケティング戦略を主研究に、LCC(格安航空会社)のビジネスモデルの研究や各航空会社の最新動向の取材を続け、経済誌やトレンド雑誌などでの執筆に加え、テレビ・ラジオなどでニュース解説を行う。2016年12月に飛行機ニュースサイト「ひこ旅」を立ち上げた。近著「コロナ後のエアライン」を2021年4月12日に発売。その他に「天草エアラインの奇跡」(集英社)、「エアラインの攻防」(宝島社)などの著書がある。

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