Yahoo!ニュース

【家庭菜園】手軽な袋栽培で『ジャガイモ5倍化計画』

グロ子園芸愛好家 / FPライター

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの園芸愛好家グロ子です。
楽しくそして結果の出る野菜作りを紹介していきます。
よろしくお願いします!

ジャガイモの袋栽培

一年のうち春と秋に栽培できるジャガイモは、春植えの方が簡単に育ちます。
場所を取らずに手軽に楽しめる袋栽培でジャガイモを5倍に増やしてみましょう!

お金が春から夏で5倍になると言われたら「これは…詐欺」と警察に相談したくなることと思います。
でもジャガイモでは当たり前。
種イモを5倍に増やして収穫することは決して高い目標値ではありません。
ジャガイモの袋栽培は初心者にも簡単なのです。
一緒にやってみませんか?

用意するもの

土嚢袋培養土の入っていた袋不織布のプランターバッグメッシュのプランターバッグ、何でも良いのですが、ただ土が20Lは入るサイズのものにして下さい。
ジャガイモ栽培は栽培技術はたいして必要ありません。
栽培技術より土の量の方がはるかに重要なのです。

春植えジャガイモの収穫はだいたい5月から6月。
その間紫外線に晒されても耐えうる強度があるというのも大切な条件。
袋が破れて土をぶちまけたら大変ですものね。
培養土の入っていたプラスチックの袋を使う場合は水抜け穴を開けるのも忘れないで下さい。
土嚢袋やプランターバッグには水抜けが確保されているのでそのまま使いましょう。

ごく普通の培養土でかまいません。
でも植付け土寄せで20Lは最低使います。
土寄せとは生長途中に土を足すこと。
ジャガイモはちゃんとした土さえたっぷり使えば収穫が見込める野菜、ここはポイントと言えるでしょう。
他の野菜を育てていた使い古しの培養土でも問題ありません。
使い古しの培養土の場合はホームセンターで売ってる土の再生材を規定よりちょっと多めに入れとけばOKです。

種イモ

種イモはホームセンターで売っています。
男爵メークインデジマニシユタカなどが簡単です。

植付ける種イモは袋一つに1個、そして芽かきをして茎を一本か二本育てます。
ここは欲張らないほうが大きなジャガイモが出来るのです。
種イモの大きさは重さ40g~60gあれば十分です。
種イモは大きけりゃ大きいほどいいのかと思いがちですが、実際は60g以上は大きくても収穫量に差はつかないそうです。
80g以上の種イモなら二つに切って使用してもいいですね。

80g以下ならやめておきましょう
80g以下ならやめておきましょう

切り口はよく乾燥させてから植え付けると春なら腐ることもありません。
断面を下に向けて埋めるといいでしょう。

種イモを切るときに忘れてはいけない注意点があります。

この芽が出るくぼみがめっちゃ大事!
この芽が出るくぼみがめっちゃ大事!

切る方向はどうでも良いのです、でも切った両方に芽が出るくぼみが残るようにして下さい。
このくぼみがなければ芽が出ません。
種イモが種イモではなくなってしまいます。

植付けの2週間前くらいから日に当てておくと発芽が始まり、土の中でもスムーズに芽が育って発根します。

育て方

土の準備

日光当たらずんばイモ育たず
日光当たらずんばイモ育たず

袋に総量の6割から7割の土を入れます。
残りの土はもう少ししてから土寄せに使うので置いておきましょう。

この時気をつけて欲しいのが袋の素材
日光を通す素材ならばそのまま使えば良いのです、けれども遮光素材ならば縁を外に折り返して土の表面に日光が当たるようにして下さい。
培養土が入っていたような遮光素材の袋を伸ばしたまま使用すると、せっかく地表に出てきたイモの芽に日光が当たりません。
そのままひょろひょろともやし状態で生長させるとちゃんとしたジャガイモが育たない。
ここは大きなポイントです。

種イモの位置

切った種イモなら切り口は下向きに
切った種イモなら切り口は下向きに

袋栽培の場合、新しく育つジャガイモはだいたい種イモと同じ高さに出来ます。
*上の図の矢印部分
なので種イモの下に10cmくらい土がある状態がいいでしょう。
あまり底ギリギリに植えてしまうと袋の置き場所の床の温度に左右され、ジャガイモが蒸れる場合があります。
種イモの上には5cmほど土が被れば十分です。

芽かきと土寄せ

葉っぱが埋まっても気にしない!
葉っぱが埋まっても気にしない!

種イモからは何本か芽が育ちます。
一株の種イモから育つジャガイモの総量は同じと言われています。
要するに芽を減らさないとむやみに小さいジャガイモが数多くできてしまう。
それでは困るのでここで茎を減らす作業、芽かきを行います。

一本か二本残せば良いのですが、一本にした場合何かの拍子で折れてしまったらそこで終わってしまいます。
それが心配なら保険として二本残すのも良いかと思います。

ある程度茎が伸びたら残しておいた土を全部袋に入れてしまいましょう。
*上の図の矢印部分
これが土寄せです。
目安としては地表に芽が出た3週間後ぐらい、前後してもかまいません。
土寄せをやらないとせっかくできたジャガイモが緑化してしまい、えぐみが出てしまいます。
この時ジャガイモの葉が埋まっても気にする必要はありません。
茎が土に固定されより太く育ち、根が張る範囲も広くなります。
根が張る範囲が広くなれば、より大きなジャガイモが育つということです。

肥料と収穫

私のイモ畑。意気込みが違う。
私のイモ畑。意気込みが違う。

袋栽培のジャガイモの場合、生長前半にあまり肥料をやってしまうと却って根が張りません。
芽かき、土寄せが終わって一段落してから、出芽後2か月くらいから市販の液肥をやって下さい。
液肥の表示よりほんの少し回数多めにやると大きなジャガイモが収穫できます。

収穫期は芽が出てから80日~100日くらい。
茎や葉が枯れて半分茶色になったらジャガイモはもう土の中で太っています。
ジャガイモは掘り出したら3時間ほど天日に干すと付着している雑菌が消え、保存中に腐らないと言われています。
梅雨に差し掛かる時期だと思いますが、土が乾いているお天気の日に収穫してください。

growfood365のHPでも袋栽培についてブログを書いています。是非読んでみてくださいね

園芸愛好家 / FPライター

花、野菜、盆栽、コンポスト、ありとあらゆる植物系お稽古事をやり尽くした園芸歴30年のFPライターです。私の強みは自分で実際に経験した幅広い園芸ネタ。FPとしてコスパよく園芸を楽しむコツもお伝えします。コキア友の会代表(会員私だけ)

グロ子の最近の記事