あっちへ行ってはドタバタ、こっちへ行ってもパタパタと一年の締めくくりの12月はとっても忙しい。会社で仕事をしている人も、家事をしている人もみんながあちこちに駆け回り、来年のことを考えたりもする。

そんな時に頭の中を覗き込んだら、きっと「やらなきゃいけない」の言葉たちで満席状態だと思う。いっぱいのまま、次から次へと何かをやろうとしても、なかなかスムーズに進まなかったりもする。

忙しい時こそ、たった5分でもいいからちょっとした「ひと休み」をすると、あとの作業がぐーんと効率的になったりするもの。

宮城県松島町の磯崎地区にある「磯島公園（いそじまこうえん）」は、松島町内では珍しい人工の島。周囲の湾に浮かぶ天然の島々が多く存在する中で、人工的な島はちょっと面白い存在。

公園の中は、とても静かで時々うみねこがパトロールにやってくるくらい。
敷地内には縦にすぅっと伸びるカラフルな煉瓦の遊歩道に、ベンチがぽつりぽつり。

忙しさで頭の中のたくさんの糸が絡まっている時に、ほんの少しの間だけ座ってゆらりと揺れ動く海を眺めてみる。『ふぁあ〜！』と、大きなあくびまで飛び出したら上出来。ひと休みをした後っていうのは、リラックスしたからなのか笑顔になっていたりもする。

12月の大忙しの時こそ、家からポンっと飛び出してちょっとだけ散歩をしてみると、案外ものごとが上手に進む。磯島公園はそんな時にはぴったりの、静かで心地良い場所だぞ。