【京都府長岡京市】ソルゴーと黄色灯で京都茄子のブランド力支える農家の知恵 採れ立て野菜に出会える街!
連日の猛暑日も和らぎを見せ始め、少しずつ秋の装いを感じる季節になってきましたね。京都では、次に待たれるのが紅葉シーズンということでしょうか。長岡京市にも柳谷観音や長岡天満宮、長法寺を始め名所がたくさんあります。なかでも粟生光明寺は有名です。
その光明寺の門前となる府道沿いには、昔ながらの田んぼや畑の風光明媚な景色が広がっています。2022年8月31日に散策してみました。
府道10号線沿いの粟生地域でよく見かける光景が野菜の産直販売所です。すぐ裏の畑で採れた野菜がその場で買い求められるのですから新鮮そのもの。値段もめちゃ安です。
たくさんの京都茄子が並んでいました。農家さんにお聞きすると、このあたりは夏秋なすなので、10月中旬位までは販売していますが、今が最盛期で、9月いっぱいが食べごろだそうです。
延々と続く茄子や他の野菜畑や田んぼのお隣にも産直の野菜販売所がありました。茄子畑の周りにトウモロコシのような背の高い植物が茄子を取り囲むように植えられてます。看板には、黄色灯とソルゴーで安全安心栽培 春田農園とあります。農家さんに教えていただきました。
ソルゴーは、ソルガムとも呼ばれるイネ科の一年草で、モロコシの一変種でもあります。 アフリカ原産で、暑く乾燥した地域でもよく育つのが特徴です。ソルゴーに寄って来るテントウムシやカメムシは、茄子には悪さをせず、茄子の天敵、アブラムシやアザミウマを捕食します。
農薬の散布が三分の二くらいまで低減でき、アブラムシに対する農薬はほぼゼロなのだそう。ソルゴーを使った栽培が、今ではJAブランドとなった京都茄子の出荷条件になっています。十数年前に始まった取り組みで、京都の一流漬物屋さんや割烹なども好んで食材にされると言います。
もうひとつの天敵夜蛾には、夜になると灯される黄色灯が効果を発揮します。蛾には黄色い膜が白く見えるようで、つまり蛾にとっては、24時間昼状態。昼間は産卵しないので、茄子に入り込む幼虫が発生しないのだそう。
今年も11号が近づくなど台風が心配されますが、ソルゴーは畑の作物の周りをぐるりと取り囲むように植えてあるので、防風効果もあると言います。美味しいブランド京都茄子を作り出す農家さんたちの知恵に感動しました!
春田農園野菜販売所 長岡京市粟生長通
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