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HSPに共通する「感じやすい体の不調」と「リラックスしやすい方法」について解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

繊細で物事を深く考えやすい傾向があるHSPさんは、心身ともに緊張しやすく、いつも体に力が入っていることが多いように感じます。

体に力が入っていると、頭痛や肩こり、腰痛などを引き起こす要因にもなるため、心当たりがある方は、意識的に心身をリラックスすることを心がけ、体を休めることが必要となります。

しかし、HSPさんの多くはリラックスすることが苦手で、なかなか心身が休まらない…ということも多いようです。

そこで今回は、HSPさんが感じやすい体の不調と、リラックスしやすい方法について解説したいと思います。

HSPが感じやすい体の不調とは?

慢性的な頭痛や肩こり、腰痛に悩まされているというHSPさんは多いように感じます。

たんなる運動不足からくるものではなく、HSPさんの場合はメンタル面から発症していることも考えられるため、ケアすることが難しいと言えます。

では、HSPさんは普段、どのような体の不調を感じやすいのでしょうか?

・頭痛、肩こり、腰痛

慢性的に体に力が入ることで、頭痛、肩こり、腰痛を引き起こします。

ストレッチや運動をすることで、血行が良くなり改善されやすくはなりますが、捉え方や考え方のクセを見直すことが求められます。

「ねばならない」「絶対に」など両極端に決めつけるクセがあると、どんどん自分を追い込んでしまうことになります。

・消化器症状

下痢や便秘などの症状が表れている場合は、精神面に負担がかかっているからかもしれません。

検査をしても異常が無い場合は、生活習慣を見直し、ストレスやプレッシャーがかからない環境づくりが求められます。

また、あまり体を冷やし過ぎないなどの対策も必要です。

・歯の食いしばり

多くのHSPさんは我慢強く自分に厳しい側面があるため、歯を食いしばって日常生活を送っている印象があります。

顎や顔面などに痛みを感じた場合は、かなり強い力で歯を食いしばっていることが考えられます。

また、眠っている間の食いしばりや歯ぎしりなどは、かみ合わせを悪くするだけではなく、頭痛や肩こりの要因にもなるため、気になる場合は一度、歯科で相談すると良いかもしれません。

・慢性疲労

しっかりと休んでも疲労が取れないというHSPさんは多いのではないでしょうか。

慢性的な疲労から脱却するには、まずは生活習慣を見直すことと、自分に合った睡眠時間を確保すること、適度な運動、ストレスを溜めないことが求められます。

日中、頭をフル回転させているHSPさんは、疲れやすく慢性疲労にも陥りやすい傾向がありますので、疲労を蓄積させないためには、その場その場でのこまめな対処が必要になります。

・眼精疲労

スマホやパソコンの画面を長時間見続けていると、目がちかちかしたり、目の奥が痛くなったりしてきます。

HSPさんは何事にも熱中しやすい傾向から、食い入るように画面を見て作業をしてしまうことも多いのではないでしょうか。

目の疲れを感じたら、ひどくなる前に意識的に目を閉じたり、遠くを見たりして一息つくことが大切です。

HSPにオススメのリラックス方法とは?

リラックスが苦手なHSPさんは、意識的に休息したり気分転換を図ったりすることが求められます。

では、HSPさんはどのような方法でリラックスすれば、より効果的なのでしょうか?

・入浴法

心も体もリラックスできるのはバスタイムではないでしょうか。

体を温めて、筋肉のコリをほぐしましょう。

症状に効果のある入浴法を知っていれば、リラックス度がさらにアップします。

ハンドバス(手浴)

仕事や家事の合間に手軽にできるのがハンドバスです。

洗面器に42度くらいの熱めのお湯を入れて、好みのアロマオイルを1~2滴ほどたらします。

手首まで浸し、お湯の中で指をマッサージします。

フットバス(足浴)

フットバスは両手が使えるので読書しながらや、ぼんやりテレビを見ながらでもできます。

洗面器、バケツなどの中に42度くらいの熱めのお湯を入れます。

アロマオイルを1~2滴たらし、足首またはふくらはぎまで入れます。

ぬるくなったら足し湯をしましょう。

半身浴

浴槽にみぞおちまでつかる程度の38度くらいのお湯を入れます。

アロマオイルを1~2滴たらし、肩にはタオルをかけて上半身が冷えるのを防ぎます。

半身浴は疲労回復、ストレス解消に最適の入浴方法です。

じっくりと玉のような汗が出るまで、20分以上入ると良いようです。

・アイマスクで疲れを癒す

市販のアイマスクや温めたタオルをしばらくの間、閉じた目に当てておきます。

オススメの方法はお湯にアロマオイルを2~3滴たらし、タオルを絞って目に当てると、リフレッシュ効果が期待できます。

特にラベンダーオイルはリラックス効果と目の疲れに効果的だと言われています。

まとめ

今回はHSPさんが感じやすい体の不調とリラックス法について解説をしました。

体の不調に関しては、日ごろから心配に思われているHSPさんも多いのではないかと思います。

不調に悩んでいる場合は、早めに医療機関を受診し、生活習慣の見直しや今回紹介したリフレッシュ法を試したりしてみましょう。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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