ここ3年の安打ランキング。トップは3年連続首位打者、安打の80%近くがシングル。大谷翔平は7位
ルイス・アライズ(現サンディエゴ・パドレス)は、ここ3シーズンとも、首位打者を獲得している。2022年にミネソタ・ツインズで打率.316、2023年にマイアミ・マーリンズで打率.354、2024年はマーリンズとパドレスでプレーし、打率.314を記録した。これらの打率は、各シーズンのア・リーグ1位、ナ・リーグ1位、ナ・リーグ1位だ。
ここ3シーズンの合計安打も、アライズは最も多い。576安打は、2位のフレディ・フリーマン(ロサンゼルス・ドジャース)と13本の差がある。
一方、アライズのシーズン最多安打は、2024年(200本)だけ。2022年の173安打はア・リーグ7位、2023年の203安打はナ・リーグ3位に位置した。もっとも、ここ2シーズンとも200安打以上は、アライズしかいない。継続中では最長ということになる。
ここ3シーズンの安打トップ20は、以下のとおり。
この21人のうち、576安打(1位)のアライズ、479安打(12位)のスティーブン・クワン(クリーブランド・ガーディアンズ)、469安打(17位タイ)のニコ・ホーナー(シカゴ・カブス)は、このスパンのホームランが30本に満たない。安打に占めるホームランの割合は、それぞれ、3.8%、5.2%、5.5%だ。シングル・ヒットの割合が高く、78.8%、75.2%、74.4%を占める。
この3人とは対照的に、508安打(7位)の大谷翔平(現ドジャース)と468安打(19位)のマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)は、ホームランが26.0%と25.0%、シングル・ヒットは51.4%と51.1%だ。
また、502安打(8位)のマーカス・シミエン(テキサス・レンジャーズ)とオルソンは、打率.260未満ながら、安打の本数はトップ20にランクインしている。シミエンの1977打数は、このスパンの最多。オルソンの1824打数も、6番目に多い。ちなみに、2100打席以上は、彼らだけだ。
なお、ここ3シーズンに1500打席以上の95人中、打率.300以上は6人だ。アライズが打率.328、フリーマンが打率.314、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が打率.304、ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)が打率.303、ヤンディ・ディアズ(タンパベイ・レイズ)が打率.302、ホゼ・アルトゥーベ(アストロズ)は打率.300を記録した。大谷の打率.296は、この6人に次ぐ。
打率上位の6人中3人は、安打のトップ20にランクインしていない。ジャッジとアルトゥーベが455安打(26位タイ)、アルバレスは434安打(37位タイ)だ。ジャッジの安打は、ホームランが34.5%を占め、シングル・ヒットは47.7%と少ない。