HSPは”めんどくさい”!?言われてしまう「理由」と対処法について
こんにちは、精神科医しょうです。
「HSP」という概念が広く認知されるにつれ「HSP=めんどくさい人」という声が時々、聞かれるようになりました。
ネットで検索すると「HSPうざい」や「HSPやっかい」などのネガティブな用語を目にすることもあります。
なぜHSPがバッシングの対象になっているのでしょうか?
今回はHSPがめんどくさいと思われる理由と、めんどくさいHSPにならないための対処法について解説したいと思います。
HSPがめんどくさいと思われる理由
人との和を大切にし、人に嫌な思いをさせないよう心掛けているHSPがめんどくさいと言われてしまう理由について、いくつかあげてみました。
- 「自称HSP」が増えた
- 被害者意識が強い
- 「HSPだから~」と言い訳する
- マイペースだと思われがち
順番に解説します。
「自称HSP」が増えた
HSPは医学的な診断名ではなく、あくまで心理学用語です。
自分がHSP気質かどうかを判断するには、ネットや本などのセルフチェックを利用すると、大まかな目安を知ることができます。
あくまで主観的な判断によるものですが、自分がHSPだと主張すれば、誰でも「自称HSP」となります。
問題は「自称HSP」の中には、本当はHSPではないのに、HSPだと思いたい人やHSPという気質を利用したい人も残念ながら含まれているのではないでしょうか。
そうした方々が、積極的にアピールをし始めた結果、バッシングの火種になってしまったものと思われます。
被害者意識が強い人もいる
HSPが少数派で、なかなか理解を得ることが難しいからといって「HSPは生きづらい」「どうしてわかってもらえないの?」などと同情を求めるような言動はオススメできません。
このような同情を求めるような被害者的意識が強い人が時々ですがいるんです。
また「非HSPから酷いことを言われた」「非HSPに利用されている」などと非HSPを敵視し、繊細であることを逆手に取ることも嫌われる要因になります。
苦しい思いをしているのであれば、相手を批判したり、相手のせいにしたりするのではなく、距離を取ることで自分を守るにとどめましょう。
「HSPだから~」と言い訳してしまう
もしかしたら、あなたの周りにもミスをしたり状況が悪くなったりすると、「だって私はHSPだから…」と言い訳ばかりしている人がいるかもしれません。
しかし、HSPであることはミスが許される免罪符にはなりませんよね。
HSPであろうとなかろうと、何事も責任を持って取り組む姿勢が必要です。
そしてどのコミュニティでも、言い訳をする人はうっとうしいと思われてしまいます。
マイペースだと思われがち
HSPは慎重で、いつも気を張っていて疲れやすいため、周囲のペースを乱してしまうことがあるかもしれません。
仕事が遅かったり、頭を使い過ぎて、疲れたり気分が悪くなったりして休んでいると、批判の対象になってしまうこともあります。
失敗した時のことを考えて慎重にし過ぎていても、仕事ははかどりません。
チェックは2回までなど、周りへの配慮もこめて自分なりのルールを作って業務を行うようにしましょう。
めんどくさいHSPにならない対処法
HSPという概念が広く認知されるようになったとはいえ、どうしても周囲からの理解が得られないことも多々あると思います。
そんな時についつい「HSPだから…」と言ってしまうと、嫌われる原因を作ってしまいかねません。
めんどくさいHSPにならないためにも、最低限のことはわきまえておきましょう。
HSPをカミングアウトしない
それほど打ち解けていない人に対してHSPだとカミングアウトしたところで、理解を得られることは少ないでしょう。
もしかしたらその相手が、HSPという概念を知らない可能性もあります。
「分かって欲しい」「かまって欲しい」とアピールしているととらえられてしまうかもしれません。
もし、打ち明けるなら身内や親しい一部の人だけにしておくことをオススメします。
何でも批判したがる人はいるものと割り切る
HSPは「誰にでも好かれなければならない」と思ってしまう面がありますが、出会う人全員と仲良くなれるわけではありません。
性格や育ってきた環境で、価値観は人それぞれです。
自分自身がHSPでない限り、HSPという概念を理解できない人もいます。
また、HSPを「甘え」や「怠けている」と思い、悪口を言う人もいるでしょう。
HSPに対して批判的な考えを持つ人とは距離を取り、そういう考え方もあると割り切ることで、傷つかずに済みます。
HSPであることを特別視しない
人口の5人に1人しかいないと言われているHSPですが、自分は優れた才能を持って生まれた選ばれし者だと、周囲へアピールすることは避ける方がいいでしょう。
おそらく、大半のHSPは人が嫌がることや、うっとうしがられることをしないと思うのですが、中にはHSPであることを自慢し、非HSPを見下すような言動を取る人がいるようです。
HSPも非HSPもそれぞれが優れた能力を持っています。
お互いに尊重し合うことが大切です。
まとめ
HSPという概念が広まり理解が進む一方で、一部とはいえHSPという用語を利用したり、悪用したりする人がいることは、非常に残念なことです。
そのような行いで、本当のHSP気質をもつ人が、さらに生きづらさを感じてしまうような事態になっては本末転倒です。
HSPも非HSPも、お互いが尊重し合える関係を築く段階にきているのではないかと思います。
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