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西回り寒気で西日本も雪に…週末まで長引く今季一番の寒波、「警報級」の大雪になる場所は?気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
7日9時の予想天気図(気象庁HPより)。低気圧が遠ざかり冬型の気圧配置に。

7日は冬型の気圧配置になり、寒気が流れ込んで夜にかけて雪の範囲が広がるでしょう。
西回りで寒気が流入するため、九州・四国・中国地方でも雪になるところがありそうです。

今回、寒気は多少の強弱をくり返しながらも週末にかけて居座り、寒波が長引く見通しで、一連の寒気の強さとしては今シーズン一番となりそうです。
「警報級」の大雪になりそうな場所も含め、気象予報士が解説します。

西日本も雪、東北は雨・雪が強まる…夜にかけ雪エリア拡大

7日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
7日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

7日は「平地で雪」の目安となる上空約1500mマイナス6度のラインが西日本にかかり、九州や四国、中国地方でも平地で雪になるところが出てきそうです。ふぶくところもあるでしょう。

一方、午後には日本海で小さな低気圧が発生し、東北付近を通過する見通し。
この低気圧付近には一時的に暖気が流れ込むため、北陸~東北では日中のうち平地は雨で、低気圧の通過に伴って横なぐりの降り方になりそうです。山沿いは局地的な大雪のおそれも。
夜になると東北も次第に平地で雪の範囲が広がるでしょう。

ちなみに、こういう西回り寒気の場合、関東は寒気流入が遅れて一時的に気温が高くなるため、関東では一旦ホッとできる陽気になりそうです。

長引く寒波、ピークは?「警報級」の場所は??

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

このさき3連休初日となる11日(土)頃にかけて強い寒気が居座りそうです。
特に9日(木)~10日(金)頃は、太平洋側でも雪になるところが増えるでしょう。
また今回は、専門的には「里雪型」と呼ばれるタイプで、日本海側を中心に平地でも大雪になるおそれが。
8日(水)・9日(木)・10日(金)には北陸や岐阜・長野、東北の各地で早期注意情報(大雪警報の可能性)が発表されています。

早期注意情報(大雪警報の可能性)。気象庁HPを元に作成。
早期注意情報(大雪警報の可能性)。気象庁HPを元に作成。

なお、連休中日となる12日(日)頃には、再び南岸低気圧を含む複数の低気圧が日本付近を通過する見通し。関東を含め雪になる可能性もありますが、まだ予報のブレが大きい状態なので、最新の情報を確認するようにしてください。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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