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ダブル低気圧で仕事始めは西日本~関東など強まる雨に注意…日本海側は落雪・雪崩のおそれ:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
6日9時の予想天気図(気象庁HPより)。2つの低気圧が日本付近を進む。

仕事始めとなる人が多い6日は、日本付近を2つの低気圧が進み、ほぼ全国的に雨が降りそうです。
降り方が強まるところがあるほか、平年を上回る雪が積もっている北日本も含めて平地は雨や湿った雪となるため、落雪や雪崩による事故に十分注意が必要です。

そして、この雨雲が抜けたあとには寒気が流れ込み、しかも長引く見通し。気象予報士が解説します。

東京は約1か月半ぶりのまとまった雨に

6日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
6日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

6日は朝の段階で沖縄・西日本~東海と、北日本の一部で雨や湿った雪が降っていて、徐々に降る範囲が東へと移動していくでしょう。

昼頃までには関東や北陸でも降り出し、夜は北日本でもほぼ全域で雨や雪となりそうです。
今回は低気圧に向かって暖気が流れ込むため、北海道も含めて平地は雪ではなく雨になるところがあり、急速に雪解けが進むおそれがあります。

6日9時の雨雲の動き(気象庁HPより)。
6日9時の雨雲の動き(気象庁HPより)。

朝のうちは西日本、日中は東海、そして夜遅くは関東で雨が強まるところがあり、特に関東沿岸で帰りが遅くなる方は、足元や車の運転にお気をつけください。
このところ太平洋側では乾燥が続いていましたが、東京では約1か月半ぶりのまとまった雨になり、久しぶりに空気がうるおいそうです。

雨のあとは長引く寒波に

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

今回の低気圧が去ったあと、日本付近には再び強い寒気が流れ込み、日本海側を中心に雪の範囲が広がりそうです。

特に9日(木)を中心に、北陸~岐阜・長野で警報級の大雪になるおそれがあり、各地でまた積雪が増えるおそれも。
気温も下がり、東京・名古屋でも10日(金)・11日(土)の2日連続で最低気温0度の予報が出ています。
さらに九州や四国でも雪の予報が出ているところがあり、西日本でも雪への備えが必要に。

今回の寒波は長引き、成人の日(13日)を含む3連休にかけて、寒さと雪が続きそうです。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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