「侍ジャパンだけではないWBC」第6回 いざ行かん ソウル
昨日、WBCがソウルでのプールA、韓国対イスラエル戦で幕を開けた。試合は仕事の関係で見れなかったのだけれど、中々スリリングな展開だったようだ。そして、今日は東京でのプールBも開幕する。侍ジャパンはここまでチト心配な戦いぶりだったが、過去3度の大会を通じ最も成功を収めた国であることに変わりはない。王座奪還に期待したい。
WBCは、一国のリーグでしかないMLBによる運営であることによる構造的ないびつさや、ピューリタン派のファンには受け入れがたいルール(投球制限やタイブレーク)など、突っ込みを入れたくなる要素に事欠かないのだけれど、これから本格的に始まるとなるとやっぱりワクワクする。
今回は、(おそらく水面下で政治的なプレッシャーもあったのだろう)結構メジャーリーガーが参加する。マイアミでの1次ラウンドのアメリカ対ドミニカ戦は早々とチケットが完売となったようだ。そのことが、ファンの期待度を表している。実際、両軍のスタメン野手陣は壮観だ。アメリカにはポール・ゴールドシュミットやバスター・ポージー、ジャンカルロ・スタントンが名を連ねるし、ドミニカもマニー・マチャド、ロビンソン・カノー、ホゼ・バティスタらのビッグネームが揃っている。「ドリームチーム」と呼んでも誇張とは言い切れないだろう(それからすると、先発投手陣は両軍ともチトしょぼいが)。また、WBCは米国内での盛り下がりぶりがとかく揶揄されがちだが、過去の大会開催時に比べると、今回はメディアでの戦前の予想やチーム紹介の記事の露出は遥かに多いように感じる。
また、チームカナダにはあのエリック・ガニエやライアン・デンプスターも馳せ参じるというから、怖いもの見たさ?の興味もそそられる。
この大会を関係者やファンが見守るに大切なのは、収益が期待通りに上がっているかどうかや自国チームの戦いぶりに注目するだけでなく、この素晴らしいボールゲームの世界中への普及への願いを忘れないことだ。この大会が担う最も大切なミッションはそこにあるはずだからだ。
ぼくは、これからソウルに旅立つ。スタンドに通路が少なく「オムツが要る」など評判のよろしくない高尺スカイドームも、地球の裏側からやってきたディーディー・グレゴリアスらオランダのメジャーリーガー達のプレーぶりも、韓国のファンの応援も楽しみだ。そして、明日には帰国し、侍ジャパンの豪州戦を観戦する。そして、下旬にはLAに渡る。
それでは、みなさん行ってきます。