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緊急事態宣言下の飲み会で有名YouTuberらが炎上。挑発や開き直り動画でさらに炎上するグループも

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
謝罪する『水溜りボンド』。YouTubeより筆者キャプチャ。

 6月24日に文春オンラインに緊急事態宣言下での飲み会(誕生日パーティ)をスクープされた有名YouTuberらが炎上。それぞれのYouTubeチャンネルで謝罪動画を公開していますが、騒ぎが収まっていないグループもあります。

飲み会に参加していたYouTuberらは32名?

 文春オンラインによると、飲み会に参加していたYouTuberらは以下の31名です。

しばなんチャンネル」あやなん

水溜りボンド」トミー

アバンティーズ」そらちぃ・ツリメ

関根りさ

古川優香

ヘラヘラ三銃士」さおりん

ふくれな

まあたそ

歩乃華

中町兄妹」中町綾・中町JP・ぴぐもん(マネジャー)

コムドット」やまと・ひゅーが・ぼん(マネジャー)

へきトラ劇場」へきほー・相馬トランジスタ

よさこいバンキッシュ」わきを

えびすじゃっぷ」フジ、森山、けす

レイクレ」ともやん

JJコンビ」ジロー、ジョージ(リストに掲載されているが参加していないとのこと)

おんばん」仲野温

エスポワール・トライブ」島袋・けーすけ・ガチヤマ

ボンボンTV」りっちゃん

 これにくわえて、『えっちゃんねる』の悦子さんも「自分も参加していた」と謝罪動画を公開しており、いまのところ32名が参加していたことがわかっています。

 報道を受けて各YouTuberはそれぞれのチャンネルや公式Twitterで謝罪や釈明を行いました(上記引用のリンク先を謝罪動画やツイートにしています)。

 また、所属している専属クリエイターが多くいたYouTuber事務所のUUUMも、公式サイトにてお詫びとご報告を発表しました。

 しかし、一部のYouTuberらは謝罪せずに挑発したり、開き直ったり、謝罪したにもかかわらずさらに炎上したりしています。

登録者6万人減。視聴者を挑発した『ヘラヘラ三銃士』

 YouTube上での反応が大きかったのは、ありしゃんさん、さおりんさん、まりなさんの女性3名によるYouTubeチャンネル『ヘラヘラ三銃士』です。

 同チャンネルは炎上後、「謝罪。この度は申し訳ございませんでした」のタイトルとともに、頭を丸坊主にしたように見えるサムネイル画像で動画を投稿しましたが、中身はなんと釣り動画。

 動画の内容はYouTuberコレコレさんの炎上をテーマにした曲『炎上パンチ』を歌うというもので、謝罪ではなく視聴者を挑発するようなものでした。

動画はその後削除されました。YouTubeより筆者キャプチャ。
動画はその後削除されました。YouTubeより筆者キャプチャ。

 この挑発動画により『ヘラヘラ三銃士』はさらに炎上。チャンネル登録者は114万人から110万人へと一気に4万人減りました。

 この世間の反応に驚いたのか、同チャンネルは挑発動画についての釈明動画を公開。さらに改めてライブ配信で謝罪を行いましたが、現在のチャンネル登録者数は108万人と炎上前と比べて6万人減少しています。

「飲み会は自己責任」開き直りの『えびすじゃっぷ』はコラボ商品が販売取り下げ

 謝罪をせずに炎上したYouTuberはフジさん、けすさん、森山さんの男性3名によるYouTubeチャンネル『えびすじゃっぷ』もです。

 同チャンネルは炎上後、「報道の件について」のタイトルで謝罪ではなく「飲み会に参加したこと、ぶっちゃけあまり反省してません」、「友達の誕生日会に参加することは、悪いことだとは思ってない」、「飲み会などはもう自己責任でいけばいいと思っています」、「僕たちは飲み会もします」と開き直りとも取れる動画を投稿

動画のなかでは報道された立ち小便のことで交番に出頭するシーンも。YouTubeより筆者キャプチャ。
動画のなかでは報道された立ち小便のことで交番に出頭するシーンも。YouTubeより筆者キャプチャ。

 ただ、動画の公開当初はチャンネルの視聴者層から支持されたのか、(筆者の記憶では)高評価が16,000に対して低評価は6,000と高評価の方が上回っていました。

 しかし、ニュースが広まるにつれ徐々に低評価が増えていき、26日にスポニチがこの動画を記事で取り上げたところ低評価が逆転。記事執筆現在は高評価27,000に対して、低評価44,000となっています。

 このほか『えびすじゃっぷ』はお酒『クライナー』とのコラボ商品が販売されていましたが、飲み会炎上ということもありこちらは販売取り下げが発表されました。

レギュラーTV番組の放送休止の『水溜りボンド』。飲み会店舗のオーナー&感染拡大防止徹底宣言の登録店とわかり批判殺到

 そして一番炎上が大きかった、というよりいまも燃えているのが『水溜りボンド』です。

 同チャンネルは飲み会に参加したトミーさんの活動休止を動画で発表。さらにチャンネル自体も一時休止するとしました。

飲み会に出席していたトミーさん(右)と相方のカンタさん(左)が謝罪。YouTubeより筆者キャプチャ。
飲み会に出席していたトミーさん(右)と相方のカンタさん(左)が謝罪。YouTubeより筆者キャプチャ。

 このほかテレビ神奈川で放送中のTV番組『水溜りボンドの〇〇いくってよ』も放送休止が発表され、ニッポン放送のラジオ番組『水溜りボンドのオールナイトニッポン0』はトミーさんが欠席しての放送となりました。

 『水溜りボンド』の謝罪は炎上への対応としては当たり障りのないものですが、飲み会が行われていたのがトミーさんの経営する店舗であり、さらにその店舗が東京都の感染拡大防止徹底宣言の登録店舗だと騒がれたことから批判が起きます。

 文春の報道によれば飲み会は深夜3時すぎまで行われており、緊急事態宣言下での20時を超えての営業、それなのに登録店舗ということはルールを破っているのに感染拡大防止協力金を受け取るのかと炎上しました。

 『水溜りボンド』は謝罪動画で会場となった店舗は「ボクが経営するお店です」と正直に話していましたが、その店舗が感染拡大防止徹底宣言に協力していたことについては触れていなかったため、現在も炎上が続いている状況です。

 この炎上は協力金を受け取っていたのか、受け取っていないのか釈明するまで収まらないものと思われます。

YouTuberは世間の敵になったらおわり

 今回の炎上で驚くのは、「YouTuberは人気がなくなったらおわり」ということを理解していないような行動をする有名YouTuberが多いことです。

 単純に再生数が減っただけならまだ知名度を武器にできますが、今回のように不祥事、というよりも世間からの批判の対象となってしまっては企業は広告の出稿を控えるでしょうし、コラボ商品なども難しくなることは多くの人が想像できることでしょう。

 たしかに知人の誕生日会は大事です。筆者も報道を最初に知ったときは「誕生日会くらい良いのでは?」と思いました。しかし、中身を読んでそのひどさに驚きました。文春の記事のとおりであれば、誕生日会というよりそれを理由にして騒いでいただけのように思えます。

 あのような緊急事態宣言下での飲み会がバレたら炎上し、仕事がなくなるかもしれないことを参加したYouTuberやマネージャーらは気にしなかったのでしょうか? それが不思議でなりません。

 YouTuberは芸能人と同じく人気商売です。それぞれ「芸風」があるとは言え、迷惑系YouTuberのように社会と敵対するような行動は取らないようにして欲しいものです。

6月28日12時47分修正

 YouTubeチャンネル『JJコンビ』のジョージさんは、文春オンラインのリストに掲載されているものの参加していないとのことですので、その旨を追記しました。お詫びして訂正致します。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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