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あれ、ギータは?手締めに柳田悠岐が不在だったけど、ホークスがキャンプ練習を打ち上げ

田尻耕太郎スポーツライター
「3150」のキャンプだったと振り返った柳田外野手(筆者撮影・キャンプ序盤)

25日からは宮崎で試合中心

 福岡ソフトバンクホークスは24日に、宮崎春季キャンプの練習を打ち上げた。ただ、チーム本隊は27日まで宮崎に残り、A組は「球春みやざきベースボールゲームズ」でロッテ(25日、26日)、西武(27日)といずれもアイビースタジアムで試合を行う。B組は社会人のJX-ENEOS(25日)、韓国・斗山ベアーズ(27日)と生目の第二球場で対戦する。

 一方でこのキャンプでは故障者が相次ぎ、24日現在の球団配布の練習表にはリハビリ組に20名の選手が名を連ねている。左脚を痛めていた高橋礼投手がこの日ブルペン投球を再開するなど、明るい光も差し込みつつあるが、リハビリ組の選手たちはひと足早くバスで地元福岡に戻った。今後は筑後の球団施設で練習を行う。

A組で手締めの音頭をとったのは中村晃選手会長(筆者撮影)
A組で手締めの音頭をとったのは中村晃選手会長(筆者撮影)

 一部の選手たちがキャンプ地を離れることもあり、この日の練習終了後にはキャンプ最終日恒例の手締めがA組、B組それぞれで行われた。A組では今季から選手会長に就任した中村晃外野手、B組では元気者の西田哲朗内野手がチームを代表してあいさつを行い、マウンド上で手締めの音頭をとった。

バツが悪そうに「心の中で」

 ところで、B組の手締めの際、チーム内がざわざわしていた。「あれ、柳田がいない」。「ギータさんは?」。柳田悠岐外野手をはじめ他にも不在の選手がいたのだが、結局そのまま手締めが行われた。

 もともと伝えられていた時間よりも少し早く行われたためのハプニング。柳田はグラウンドに向かおうとしたところ、ロッカー室で戻ってくるチームメイトと鉢合わせとなり「え!!」と大声をあげていた。

 その後、柳田はキャンプの総括を求めた報道陣に囲まれるとバツが悪そうな表情。心の中で手締めをしたの、との質問に「はい」と苦笑いで応えていた。

 ただ、このキャンプを振り返り、「3150(最高)でした。状態はいいし、やりたいことをしっかり自分のペースでやれました」と笑顔を浮かべた。柳田は昨年11月に右ひじ手術を受けてオフの間はリハビリ調整を行っていた。キャンプイン初日の2月1日に術後初の屋外でのフリー打撃を行うと、その後は連日のようにランチタイムに特打を敢行した。

「自分のやりたいことを、自分のペースでしっかり出来ました」

 福岡に戻った後もファーム調整となるが、2月29日にタマホームスタジアム筑後で行われる春季教育リーグの阪神タイガース戦に出場する予定だ。「また(シーズンが)始まるなという感じですね」。柳田の練習の様子などを見る限り、ファーム戦出場の段階をクリアすれば、早期の一軍(A組)合流も見えてくるはずだ。今日の失敗の借りは結果で返す。「3・20」のシーズン開幕にはPayPayドームのグラウンドに立つ。その姿がかなり現実味を帯びてきた。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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