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落書きをした子どもにどう声かけする?ベテラン教師が実践する効果的な方法とNGな方法

じんちゃん先生教育/子育て/学校

うちの子の教科書を見たら、落書きをしているページを発見しました。心配だし、ちゃんと勉強してほしい!

 不安になっているママからの相談がありました。落書きをした子どもにどう声かけするかで、その後の勉強への姿勢が変わることもあります。今回は、落書きをした子どもに効果的な声かけとNGな声かけを、私が小学校の教師の経験を生かして効果があった3つの方法をご紹介します。

1.何か困ったことがあったのかを聞く

 子どもが落書きをする理由はさまざまですが、中には何か困ったことがあって、ストレスを発散するために落書きをしている場合もあります。例えば、学校で友達と喧嘩したり、先生に叱られたり、テストで悪い点数を取ったりなどです。そんなときは、子どもの気持ちを聞いてあげることが大切です。子どもが話しやすい雰囲気を作って、優しく質問してみましょう。

効果的な声かけその1

「教科書に落書きをしているのを見つけたんだけど、どうしてそうしたの?何か困ったことがあったの?」

 このように声かけすると、子どもは親が自分のことを理解しようとしてくれていると感じることができます。また、自分の気持ちを話すことで、ストレスを解消することもできます。子どもが話したいときは、じっくりと聞いてあげて、共感や励ましの言葉をかけてあげましょう。

NGな声かけその1

「教科書に落書きなんてするなんて、ひどい!勉強に興味がないの?」

 このように声かけすると、子どもは親に責められていると感じて、反発したり、閉じこもったりする可能性があります。また、勉強に対するモチベーションが下がることもあります。子どもが落書きをしたことに対して、怒ったり、非難したりするのは避けましょう。

2.本当はどうしたらよかったのかを聞く

 子どもが落書きをしたことに対して、親が代わりに答えを出してしまうのはNGです。子ども自身が、落書きをしたことがなぜ良くないのか、本当はどうしたらよかったのかを考えることが大切です。そうすることで、子どもは自分の行動に責任を持つことができます。また、自分で答えを見つけることで、自信や自己肯定感も高まります。子どもに問いかけて、自分で考えさせてみましょう。

効果的な声かけその2

「教科書に落書きをすると、どんなことが起こると思う?教科書に落書きをしないで、本当はどうしたらよかったの?」

 このように声かけすると、子どもは教科書に落書きをすることの影響や結果を考えることができます。例えば、教科書が汚れて読みにくくなったり、先生や友達に注意されたり、親に怒られたりなどです。また、教科書に落書きをしないで、勉強に集中したり、休み時間に絵を描いたり、困ったことを話したりなど、他の方法を思いつくこともできます。子どもが答えを出したら、ほめてあげたり、応援してあげたりしましょう。

NGな声かけその2

「教科書に落書きをするなんて、バカだよ。教科書は大切にしなさい。勉強に集中しなさい。」

 このように声かけすると、子どもは親に命令されていると感じて、従わなかったり、反抗したりする可能性があります。また、自分の考えや感情を無視されていると感じて、自己否定感が強まることもあります。子どもが落書きをしたことに対して、正解や解決策を押し付けたり、命令したりするのは避けましょう。

3.次からどうすればいいのかを聞く

 子どもが落書きをしたことに対して、親が一方的に決めてしまうのはNGです。子どもにも意見や希望を聞いて、一緒にルールや目標を決めることが大切です。そうすることで、子どもは親と協力することができます。また、自分で決めたことに対して、やる気や責任感も持つことができます。子どもと話し合って、次からどうすればいいのかを決めてみましょう。

効果的な声かけその3

「教科書に落書きをしないで、勉強に集中するためには、どうしたらいいと思う?何かやってみたいことや、やりたくないことがある?一緒に考えよう。」

 このように声かけすると、子どもは教科書に落書きをしないで、勉強に集中する方法を考えることができます。例えば、教科書にシールを貼ったり、カバーをかけたり、好きな色でマーカーを引いたりなどです。また、勉強する時間や場所、方法などを自分で決められるようにしてあげたり、勉強の目標や報酬を設定したりなども効果的です。子どもが提案したことに対して、親は応援したり、協力したり、認めたりしてあげましょう。

NGな声かけその3

「教科書に落書きをするなんて、もうやめなさい。教科書はきれいにしなさい。勉強は毎日1時間しなさい。」

このように声かけすると、子どもは親に決められていると感じて、従わなかったり、反発したりする可能性があります。また、自分の意見や希望を聞いてもらえないと感じて、自己主張が弱くなることもあります。子どもが落書きをしたことに対して、ルールや目標を押し付けたり、強制したりするのは避けましょう。

まとめ

 いかがでしたか?落書きをした子どもに効果的な声かけとNGな声かけを、3つのポイントに分けてご紹介しました。落書きをした子どもに対して、親はどう声かけするかで、その後の勉強への姿勢が変わることもあります。子どもの気持ちを聞いてあげたり、自分で考えさせたり、一緒に決めたりすることで、子どもは勉強に対するモチベーションや自信を持つことができます。子どもの落書きに悩んでいるママは、ぜひこの記事の内容を参考にしてみてくださいね。

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