ドローンによるアート作品展 Perspectives by SKYPIXEL 表参道ヒルズ
KNNポール神田です!
ドローンによるアート作品展、「Perspectives by SkyPixel」展を観てきた。場所は、東京、表参道ヒルズスペースオー2016年8月21日(日)まで 入場料無料
SkyPixel.com とは、ドローンメーカーのDJI社が運営する空撮動画 写真サイトであり、その作品の展示会「Perspectives by SkyPixel in Tokyo- 僕は空からの眺めが好き」が表参道ヒルズで展開されている。
表参道ヒルズの最下部で、世界の展望を空から眺めるという展示会だ。
複雑に組み上げられたディスプレイで見下ろす地球という球体
巨大なスペースに、ディスプレイが複雑に組み上げられ、そこにSkyPixel.comに寄せられた映像を映し出す。個々の作品は、ドローンという「上空からのキャメラ」を使って撮られた作品。それらが、テーマに添ってディスプレイされる。ひとつひとつの作品がテーマによって、キュレーションされることによって、また別の文脈を醸し出す…。これは、やはりこのような展示装置があってはじめて閲覧できる景色だった。
ドローンによる撮影は、もはや珍しさで受け入れられる時期はすでに終わり、その高さから見えたクリエイティブな景色ではなく作風に変化している。ドローンはあらためて、新たな時代のカメラなので、新たなフォトグラファーやビデオグラファーの登場に期待ができそうだ。
さらに、今後の展開で相性の良いのがVRだ。
すでに、360度のドローン映像もskypixel.comの中にはジャンルとして存在する。VRヘッドセットで視聴する上空からの視野は、ひとつのドローンの視点の共有体験に限りなく近づいていくことだろう。今後は、クリエイティブ・コモンズ作品なども増えてくると、いろんなシーンにドローン映像が使用されるニーズも生みそうだ。
日本におけるドローンの問題は、航空法や特区の指定など。これはドローンが中学生でも買える価格になってしまったことも要因のひとつだろう。一台50万円以上するドローンばかりだったら、現在の規制のような問題は起きていなかったのかもしれない。新たなテクノロジーは、いつの世も、それが登場する前の時代の法律によってしばらくは成長を阻害される。しかし、法律が変えざるを得ないほどのメリットが享受された時に大きく変わりつつある。惜しむらくは、その間の規制によって失われる国家としての機会損失だ。現在のドローンと未来のドローンとでは、できることがまったく違うことだけは認識しておかなくてはならない。
オープニング・セレモニーでのパフォーマンス