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同一カードの連敗記録 韓国のワーストはロッテの18連敗。止めたのは日本でもプレーした若き日のあの巨砲

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者
2003年当時のロッテの旗(写真:ストライク・ゾーン)

29日、NPBでは西武が開幕からの千葉ロッテ戦連敗を16で止めた。

韓国KBOリーグの同一カードの連敗は21年前、ロッテジャイアンツがKIAタイガースに喫した18連敗がワースト記録だ。

ロッテは2002年9月、KIAとの最終戦に敗戦。翌年ロッテはKIAに引き分けを挟んで負けが続き、開幕からの連敗は17まで続いた。

その頃のロッテは低迷期で2001年から4シーズン連続の最下位(8位)。2003年は39勝91敗3分けで首位とのゲーム差は40を超えた(当時のKBOリーグは1リーグ8球団133試合制。現在は10球団144試合)。

ロッテがKIA戦の連敗を18で止めた2003年9月14日、決勝打を記録したのはプロ3年目のイ・デホ(元オリックス、ソフトバンク)だった。ファームから再昇格したばかりのイ・デホは6番一塁で先発出場し、1回裏の1打席目にライト前ヒットを放って三塁走者を迎え入れた。

ロッテの暗黒期に頭角を現した21歳は自らのバットでチームの連敗を止め、後に背番号10が永久欠番になるほどの看板打者へと成長していった。

◇ロッテのKIA戦18連敗の記録

2002年

<1>9月27日(金) 3-4(クァンジュ・ムドゥン)

2003年

<2>4月12日(土) 0-7(プサン・サジク) DH1

<3>4月12日(土) 4-10(プサン・サジク) DH2

<4>4月13日(日) 2-3(プサン・サジク)

<5>5月20日(火) 0-6(クァンジュ・ムドゥン)

<6>5月21日(水) 2-3(クァンジュ・ムドゥン)

<7>5月22日(木) 5-7(クァンジュ・ムドゥン)

<8>6月06日(金) 7-8(クァンジュ・ムドゥン)

<9>6月07日(土) 1-8(クァンジュ・ムドゥン)

<10>6月08日(日) 2-4(クァンジュ・ムドゥン)

引き分け 7月02日(水) 1-1(マサン)  DH1

<11>7月02日(水) 2-4(マサン)  DH2

<12>7月25日(金) 8-9(プサン・サジク)

<13>7月26日(土) 1-4(プサン・サジク)

<14>7月27日(日) 2-5(プサン・サジク)

<15>8月12日(火) 4-10(クァンジュ・ムドゥン)

<16>8月13日(水) 4-12(クァンジュ・ムドゥン)

<17>8月14日(木) 2-6(クァンジュ・ムドゥン)

<18>9月13日(土) 1-6(プサン・サジク)

連敗ストップ 9月14日(日) 6-5(プサン・サジク)

※( )内は開催球場 DHはダブルヘッダー

⇒ ロッテジャイアンツ紹介(ストライク・ゾーン)

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韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表/KBO取材記者

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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