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あなたの家の引き出しにこんなお宝が眠っているかも!葵文具製作所「アオイガラスペン」

猪口フミヒロ文房具ブロガー&ライター

こんにちは!文房具ブロガーの猪口フミヒロです。文房具のことばかり書いているブロガーです。今日は古い文房具について書いてみたいと思います。

僕はよくお婆ちゃんの家の物置に忍び込んで、発掘作業をしていました。すると、古いお金が出てきたり、母親の習字道具が出てきたりしました。サプライズがあって楽しかったです。そして晩御飯を食べながら、婆ちゃんにその当時の話を聞くのが好きでした。

古い文房具って良いですよね。そこには歴史があって、ストーリーがあります。何もしていなくても、それを使っていたその当時の人たちの話声が聞こえてくるような気さえします。こういうのをノスタルジックって言うのでしょうか。僕は大好きです。

さて、今日は、愛知県岡崎市にある老舗文房具屋さん:ペンズアレイタケウチさんお陳列棚に最近飾ってあるガラスペンについて書きます。それは葵文具製作所の「アオイガラスペン」です。とってもレトロでカッコいいので、是非見にきてくださいね。

こちらが「アオイガラスペン」の全貌です。
こちらが「アオイガラスペン」の全貌です。

ガラスペンの歴史について

ガラスペンは、とても美しいです。そして、使いやすいです。僕も最初は、すぐに割れたり欠けたりするんじゃないかと慎重に扱っていたのですが、考えているよりもずっと丈夫でした。でも、基本はガラスなので丁寧に扱ってくださいね。

そもそも、このガラスペンの由来は明治時代にまで遡ります。佐々木定次郎という風鈴職人が筆の竹軸にガラス製のペン先をつけたのが始まりだったということです。風鈴職人さんがこの風流な筆記具を考えついたんですね。

欧米発信のつけペン同様に、インクに先端をひたす仕組みになっています。これは、ガラスで作られた溝に毛細管現象によってインクが吸い上げられて保持され書けるようになっています。つけペンよりもたくさん書けますよね。

年賀状や手紙を書くのにも便利です。

以前、倉庫からどっさり出てきました

もう10年以上前のことになるでしょうか。一度、この骨董品のようなガラスペンがペンズアレイタケウチさんの倉庫から何十本も出てきました。でも、店長が「こんなものでも喜んでくれる人がいるなら」と、安価で全て販売してしましました。

「店長、ネットで高く売って儲けましょう!」と、僕は誘ってみたのですが、うちはそういう商売はしないのとガンとして聞き入れてはくれませんでした。さすがですね。この走り書きはペンズアレイタケウチさんのGMの手書きポップです。

昔は簿記にも使ったようです

乳白色のペン先が素敵ですね。まるで芸術品のようです。昭和初期の頃には、会社の簿記に使っていたようですよ。こんな素敵な筆記具で仕事が出来るなんて夢のようですね。でも、その頃の人たちには、ガラスペンを眺めている余裕なんてなかったと思います。

ちょっと探してみてください

ここでお願いです。中には代々受け継がれた由緒正しいお家にお住まいの方もいらっしゃると思います。僕の家からは絶対に出てこないのですが、そんなお家を探してみると、こんな素敵なガラスペンが出てくるんじゃないでしょうか。一度、探してみてくださいね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。読者の方々に感謝です。では!

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文房具ブロガー&ライター

文房具ブログを2009年から毎日書き続けています。文房具に関することなら何でもお任せください。東海地区を中心に活動を展開。文房具朝食会@名古屋というコミュニティーを主催。『文房具屋さん大賞』特別コメンテーター。文房具を通じて便利さと幸せを感じてもらいたいです。

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