注意が必要!SNSで散見する危険な掃除術
SNSが普及してから個人でも様々な情報を発信できる現在。最近は家事に関する動画投稿も多く、中には誤った方法もあり危険な内容が広がっていることもあるのが現状です。
今回は現在SNSで散見する注意してほしい、誤った掃除方法をご紹介します。
排水口の塩素系洗浄剤とシンクのクエン酸掃除を同時にするのは危険
排水口から排水管のヌメリ掃除を塩素系の洗浄剤を入れて掃除している間に、シンクや蛇口周りなどをクエン酸を使って掃除するという掃除方法を度々見かけます。塩素系のものと酸性のものが混ざると有毒なガスを発生し人体にも影響を及ぼす危険があります。
同様にトイレ掃除で黒ずみ汚れを落とすための塩素系洗浄剤を便器に撒き発泡させながら、尿石汚れをとるための酸性の洗浄剤を使うという内容も度々見かけますが危険です。
「まぜるな危険」と表示があるものを直接的に混ぜていなくても、流れて混ざってしまえば同様の危険が想定されます。作業は一つずつおこない完全に流してから次の作業に移るようにしましょう。
トイレットペーパーの芯をトイレに流すのは危険
「トイレに掃除機をかけるとノズルにトイレ汚れが付着して他の部屋を汚すことになってしまうので、トイレットペーパーの芯を掃除機の先につけて掃除しましょう」という掃除方法は昭和の時代から言われています。
しかし最近、SNS動画で数回見かけたのは、「掃除後のトイレットペーパーの芯はトイレに流す」というものでした。言わずもがなですが、トイレットペーパーの芯をトイレに流せば詰まる原因となります。詰まった場所が排水管の途中などであれば、復旧作業に何十万円とかかることも考えられます。掃除機の先にトイレットペーパーの芯をつけて掃除したら、あとはゴミ箱に捨てましょう。
洗浄剤をボトルごと電子レンジで加熱するのは危険
洗浄剤の中には温かいお湯を使って併用することで汚れが落ちやすくなるというものもあります。しかし洗浄剤のボトルごと電子レンジで加熱するのは危険です。ボトルは電子レンジで加熱されることは想定されずに作られています。取り出すときに破裂することも考えられ、液体は突沸といって加熱しすぎると突然に激しい沸騰を起こすこともあります。
自信がないならやめておいたほうがいい掃除方法
あっと驚く内容が人目を引くのはマスメディアでもSNSでも同じ。多くの人があまりやっていないような掃除方法がバズり(多くの人に見られ)、同じ内容を他の人たちも投稿するということはよくあります。しかし、それを真似してやってみて「失敗した」という人が出ていることがあるのも事実です。間違いな方法ではありませんが、自信がないならやめておいたほうがいいでしょう。
浴室のドアを外して戻せなくなった
「浴室のドアは外して掃除する」という方法はかなり多くSNS動画に出回っていますが、それと同時に「戻せなくなった」という投稿も見受けられます。確かにレール部分を掃除するのにドアがないほうが掃除しやすいですが、戻す自信がない場合はドアをつけたままでできる範囲で掃除しましょう。
便座を上げて戻せなくなった
トイレ掃除も便座を上げて掃除する方法が多く見られます。こちらもやり方を間違えると戻せなくなってしまいプロの手を借りることに。トイレの便座の操作はメーカーによって異なるので、SNSで見た方法をそのまま採用するのではなく取扱説明書で確認するようにしましょう。
何気ない家事の中にも危険は潜んでいるものです。見聞きした掃除方法も、正しいか否か少し立ち止まって調べてみてから実施することをおすすめします。