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初詣は混まない年内に行ってはダメ?「幸先詣」について各神社に聞いてみた

とらべるじゃーな!穴場ずらし旅、愛好家

宿泊経験500泊。関東圏の穴場ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!です。

新年恒例の行事が初詣。その名の通り、年が明けてから神社などを訪ね、新年の願いを祈願することですが、今回はかなりの混雑が見込まれます。

年内に訪ねてはいけないのかな?とふと思い、調べてみました。

メディアの情報は信頼性に乏しい?

引用 朝日新聞デジタル
引用 朝日新聞デジタル

まず調べてみたのが、ネット検索に出てくる情報。

結論から言えば、個人や専門外の会社が書いた記事が多く、信じてよいのか不安という結果でした。

しかし、よく探すと朝日新聞社の「初詣は密を避け年内に 早めでもご利益変わらず」という記事があり、新潟県の護国神社の神職の方が「年内の幸先詣(さいさきもうで)でもご利益は変わらない」と述べていました。

ところが「幸先詣とは、元々あったものではなく、新型コロナウイルス感染予防対策として、初詣の分散を目的とした試みです(広島護国神社)」というFNN(フジテレビ)の記事も見つかり、伝統があるものではない、というのも実情のようです。

実際に「神田明神」で聞いてみると?

東京都の神田明神は、関東の守護神・平将門ゆかりの神社で、日頃から企業の重役らも頻繁に訪ねる、特に深い信仰を集める神社です。

12月30日の午前には、すでに初詣の飾りが済み、雰囲気は満点でしたが、かなり余裕がありました。

幸先詣(今年のお礼と新年の祈願を兼ねる)について、お守りを扱う授与所の方に聞いてみると「やはり年明けの方がよいかもしれません」とのこと。これは伝統や慣習を重んじた一般的な答えだと思います。

一方、御神殿で神職の方に聞いてみると「年内に新年のお願い事をされても一向に構いません」とのこと。時期の問題より、一方的にお願いをするのではなく、自ら努力するその後押しを祈願していただくと良いとのことでした。

さらに伊勢神宮に電話で尋ねると「年内でも差し支えない」、出雲大社は「参拝する方が自由に決めてよいこと」との答えでした。いずれも電話口に出た方にうかがったものです。

神田明神も含め、社としての公式な見解ではないことに留意していただきたいですが、総じて年内の「幸先詣」でも差し支えないというご意見が目立ちました。

神田明神は、日頃の平日でも参拝に並ぶことがありますが、30日午前は待ち時間はゼロ。

年内に今年のお礼と来年の祈願を済ませ、1月のうちにもう1度訪ねるのもよいかもしれません。

初詣の混雑が大変というのは大きな理由ではないにしても、移動の電車で風邪に感染してしまうこともあり、神社側にも対応に負担をかけるのも事実です。

もちろん、雰囲気が高まる年始に行ってこそというという考え方もよいと思います。

神田明神では、30日めったにみられない神馬が登場!

筆者は今年なんと12回目の参拝でしたが、出会えたのは初めて。怖がりな馬ですので、年始は厩舎で待機かも知れません。

ブラタモリでタモリさんが訪ねた ぜひ初詣に行きたい全国の寺社19選(とらべるじゃーな!)

穴場ずらし旅、愛好家

宿泊歴500泊。関東周辺の穴場★ずらし旅スポットを紹介。日本テレビ(2023年)、TBSテレビ(2024年)に旅の専門家として登場。Yahoo!ニュースエキスパート公式旅行ライター(2023年7月企画賞)。JTB運営・地理旅行検定取得済み。東京都在住。

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